県内60施設が参加、デジタルで手軽に周遊促進
愛知県と岐阜県で設立した愛知・岐阜広域観光推進協議会は、両県の産業観光施設を巡るデジタル形式のスタンプラリー「あいち・ぎふ 見にトリップスタンプラリー」を2026年7月17日から開始した。岐阜県側からは60施設が参加し、参加者はスマートフォンを利用して気軽に周遊に参加できる。
同協議会は、伝統工芸、自動車、航空宇宙など多様な分野を対象に、地域の産業資源を観光としてつなぐことを目的に事業を実施。参加施設は愛知県と岐阜県で合計120施設(各県60施設)に上る。
参加方法と応募条件—手順と注意点
参加は特設サイトでのアカウント作成から始まる。スタンプの取得方法は主に次の通りだ。
- 参加施設に設置された二次元コードを読み取る
- 二次元コードがない施設では、スマートフォン等のGPS機能で位置情報を判定して取得する
- クイズ設定のある施設では、クイズ回答でスタンプが付与される
集めたスタンプ数に応じて応募できる賞品コースが分かれており、上位のプラチナ・ゴールド・シルバーコースは愛知・岐阜両県それぞれ2つ以上のスタンプが必要、ブロンズは両県それぞれ1つ以上が条件となる。片方の県のみのスタンプでは応募は無効となるため、周遊プランは両県をまたぐ動線を想定する必要がある。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施期間 | 2026年7月17日〜2027年2月28日 |
| 参加施設数 | 合計120施設(愛知県60、岐阜県60) |
| 応募締切 | 第1期:2026年9月30日/第2期:2027年2月28日 |
| 抽選・当選発表 | 第1期:10月上旬〜中旬(予定)/第2期:2027年3月中(予定)・発送をもって発表 |
| 当選者数 | 合計84名(賞品は愛知・岐阜の特産品等) |
地域への期待と実務的な影響
今回のスタンプラリーは、単なる来訪者数の増加だけでなく、次のような効果が期待される。
- 地域産業の認知度向上:工場見学や伝統工芸の実演などを通じ、製品や技術の魅力を直接伝える機会となる。
- 周遊促進による宿泊・飲食の需要喚起:複数の施設を回る設計は日帰りだけでなく宿泊を伴う旅行の誘発につながる可能性がある。
- 中小事業者の来訪者拡大:普段の来訪が少ない施設にも関心が向き、直販・体験プログラムの利用増加が見込まれる。
一方で、イベントによる急激な来訪増は受け入れ側の体制整備が課題となる。特に小規模な施設では駐車場や案内人員、体験プログラムの回転率など準備が必要になる。地域側はパンフレット配布や施設の受け入れ態勢を整えることが重要だ。
参加者に向けた実用情報
参加希望者は、まず特設サイト(https://www.miniiku-trip.jp)でアカウントを作成のうえ、訪問先を確認してから計画を立てることが望ましい。スタンプの取得にはスマートフォンの位置情報(GPS)やカメラでの読み取りが必要となるため、以下を確認しておくとスムーズだ。
- スマートフォンの位置情報サービスが有効になっているか
- 訪問予定施設が開館・受入れ時間内であるか(事前に施設に確認が必要な場合あり)
- 複数施設を回る場合、移動手段と時間配分を計画すること
応募はスタンプを集めた後、サイト上で賞品コースを選択して行う。第1期と第2期のいずれにも応募可能で、第1期当選者も再度第2期に応募できる。ただし、賞品の指定や当選後の交換は不可であり、当選発表は賞品の発送をもって代える。
問い合わせ先と今後の配布
パンフレットは順次、参加施設等で配布される。問い合わせは下記まで。
- 愛知・岐阜広域観光推進協議会(愛知県側) 愛知県観光コンベンション局観光振興課 電話:052-954-6355
- 岐阜県観光文化スポーツ部観光企画課(事務局) 電話:058-272-8193
地域全体の観光ネットワーク化を目的に2015年に設立された同協議会は、各観光資源の入込数増加と交流人口拡大を目指している。今回のスタンプラリーはその取り組みの一環であり、両県の産業観光を結びつける試みとして注目される。
短期的にはイベント参加による来訪者増と特産品の販路拡大が期待されるが、長期的には施設間の連携強化や受け入れ体制の整備が課題となる。参加者は事前に施設情報や開館時間を確認し、安全かつ計画的に周遊を楽しんでほしい。