横浜F・マリノスの前日練習で姿を現した遠野大弥
J1横浜F・マリノスは天皇杯2回戦(26日、日産スタジアム)に向け、前日練習を行った。公開された冒頭の練習には、今季中に重大な負傷を負ったFW遠野大弥が姿を見せ、ボールを使ったメニューにも参加した。
遠野は今年3月22日に行われた百年構想リーグの川崎戦で右アキレス腱を再び断裂した。これは昨年6月に同じ部位を断裂して手術を受けた後の二度目の重傷で、医師の診断は全治6か月とされた。だが、ここ数週間でチームの練習に合流する動きが見え始め、今回の公開練習では球を扱う段階まで到達したことが確認された。
- 負傷部位:右アキレス腱(同箇所を二度負傷)
- 直近の負傷発生日:3月22日(百年構想リーグ・川崎戦)
- 今季の実績:リーグ開幕戦で得点を挙げるなど、出場7試合で3得点を記録していた
練習後、遠野はリハビリや調整の過程について「一人でやるより、チームにいるほうが楽しい」と語った。復帰に向けては慎重かつ前向きな姿勢を示しており、「怖さはない」と表情を引き締めた。クラブのメディカルスタッフと連携しながら、自身の状態を丹念に見極めていることを強調した。
「(実戦復帰は)見えています。今はいい緊張感もあってやれています」
遠野は昨季終盤に一度チームの全体練習に戻った経験があり、今季は開幕から順調なパフォーマンスを示していた。だが、春の負傷で長期離脱を余儀なくされた。二度目の同箇所の大けがという背景から、リハビリは前回より慎重さを増していると自ら述べ、医療陣の助力を得ながら復調を図っている。
復帰がもたらす影響とチーム状況
今季の横浜F・マリノスは堅実な戦いぶりを見せ、接戦をものにする試合も増えている。こうした流れの中で、得点力を持つ前線の選手が復帰すれば攻撃の幅が広がるのは確かだ。報道陣に対して遠野は、チームが作り上げてきた軌道を絶やさぬよう自分の持ち味を発揮することを誓った。
本人は声を張り上げてチームを鼓舞する場面もあり、精神面でも存在感を示している。クラブ内の競争と連携の両方に好影響を与え得る復帰は、チームの勢いをさらに高める可能性を秘めている。
| 要素 | 状況 |
|---|---|
| 直近の負傷 | 3月22日、右アキレス腱断裂(百年構想リーグ・川崎戦) |
| 昨季のケガ | 昨年6月に右アキレス腱断裂、手術・リハビリを実施 |
| 今季成績 | 出場7試合で3得点(リーグ開幕戦で得点) |
チーム側は選手の回復状況を見極めつつ段階的に負荷を上げる方針とみられる。遠野自身も「メディカルの助言は素直に聞いている」と語り、焦らず完全な状態でピッチに戻る意向を示した。負傷の履歴がある選手だけに、クラブは長期視点での起用を念頭に置くだろう。
見据える復帰のタイミングと期待
遠野の復帰が公式戦でいつ果たされるかはまだ最終決定には至っていないが、今回の練習参加は実戦復帰を現実味あるものにした。選手自身は試合で得点する場面を思い描き続けてきたと話しており、その意思はブレていない。
復帰が実現すれば、チームの攻撃陣に厚みが増し、戦術のオプションも広がる。報道陣に公開された場面からは、フィジカル面だけでなくメンタル面の復調も伝わってきた。今後の離脱リスク回避と段階的な出場時間の管理が鍵となるが、完全復活の兆しは確かに存在している。
天皇杯という舞台は、復帰の第一歩として適した場面を提供する可能性がある。クラブ関係者と選手自身の最終判断を経て、ピッチ復帰が正式に決まれば、横浜の攻撃陣に新たな息吹が吹き込まれることになるだろう。
(取材・文/藤本 蓮)