終盤の猛チャージで上位へ
宮城・仙台クラシックゴルフクラブで行われた明治安田レディス第2ラウンドで、25歳の高久みなみ(ミロク情報サービス)が存在感を示した。6バーディー、1ボギーの67でラウンドし、通算7アンダーとして上位に浮上した。
特に後半終盤の連続攻勢が光った。後半5番でピンから20ヤード手前の状況からのチップインを決めると、6番と7番でも2メートル圏内に寄せて連続でスコアを伸ばした。短いパットを沈め切った集中力が勝負を分けた。
クラブの選択を見直し、安心感がスコアに直結
今大会は第1ラウンドで新しいセットの投入を試みたが、本人の手応えと合わず、スプーン以外の3本を以前使っていたクラブに戻して臨んだ。自身のショットが全体的に右へ曲がる傾向があり、ボールを捕まえようとする意識が逆に不安を招いていたという。信頼できる用具に戻したことで安心感が生まれ、結果的に安定したプレーに繋がったと述べている。
「こんなにスコアが出るとは思わなかった。比較的、淡々とプレーできた」
支える家族と私的な“推し”:地元と音楽が原動力
福島県西白河郡出身で、姉2人と共にゴルフに取り組んできた三姉妹の末っ子である高久は、今大会で姉のサポートを受けながらラウンドしている。前週は次姉がキャディーを務め、今週は長姉が帯同。父は現地で応援し、母は地元で飲食店を営むなど家族総出の支えがある。
また、プライベートでは人気ラッパーのファンクラブに入るほどの熱心なファンで、移動中はそのアーティストの楽曲を聴いて気持ちを高めるという。試合と公演が重なった公演には配信で参加したといい、音楽から前向きなエネルギーを得ていることが本人の原動力の一つになっている。
今季の成績と見通し
プロ5年目の今季はこれまで18試合に出場し、予選落ちが8回、棄権が1回と苦戦が続いてきた。本人も「去年に比べるとうまくいかず、足踏みしている」と現状を冷静に分析しているが、この大会で久々に上位で決勝ラウンドに進んだことは復調の兆しといえる。
本人は初優勝への思いを完全には否定せず、今後の後半戦でポイントを積み上げる意欲を示している。決勝ラウンドでは「今日のようなプレーができれば」という姿勢で、再び60台スコアを目指す構えだ。
- 大会:明治安田レディス 第2日(仙台クラシックGC)
- ラウンド:6バーディー、1ボギー、計67
- 通算:7アンダー(上位進出)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選手 | 高久みなみ(25歳、プロ5年目) |
| 出身 | 福島・西白河郡 |
| 今季出場 | 18試合(予選落ち8回、棄権1回) |
背景と影響:若手の巻き返しと家族の存在が示すもの
高久のケースは、用具選択とメンタル、そして家族サポートが短期的な成績に直結する好例だ。プロの世界では微妙なクラブの感触や信頼感がプレーに反映されやすく、今回のように一度導入を試して戻す判断が吉と出ることも少なくない。加えて、姉妹や家族が直接帯同して支えることで、選手は日常の延長線上で安心して集中できる環境を得られる。
ツアー全体の視点では、若手選手がこうした経験を積んで復調のきっかけをつかむことは競技レベルの底上げにもつながる。今後、高久が今回の勢いを維持してシーズン後半にポイントを稼げるかが注目される。
決勝ラウンドはさらなる正念場。短いパットを決め切る冷静さと、確かなクラブ選択という二つの要素がカギを握るだろう。高久が家族と推しの音楽に支えられて示した今回の快走は、ツアーの舞台でどこまで続くか。注目が集まる。