運行概要と特徴
奥飛騨温泉郷観光協会が主催し、濃飛乗合自動車(濃飛バス)が運行する「乗鞍ライチョウルート周遊バス」が、2026年夏から秋にかけて再び運行されます。昨年の初回は延べ352名の利用を記録し、参加者アンケートでは次回参加意向が99.3%に達するなど高い満足度が示されました。今回も平湯温泉を発着地に、乗鞍畳平、乗鞍高原、上高地を一日で巡る日帰りコースが組まれています。
運行日程と日程の流れ
運行期間は令和8年9月1日〜18日、同24日〜30日の計25日間です。主な日程は以下の通りで、効率的に名所を巡る設計になっています。
- 出発:高山バスターミナル 午前7時20分発
- 平湯温泉着後、乗鞍畳平へ直行(畳平で散策約1時間25分)
- 乗鞍高原で滞在約1時間40分
- 上高地で観光(河童橋・大正池など)約2時間
- 平湯バスターミナル着は夕方、最終的に高山へは18時10分頃の帰着予定
注目点:両側ルートで見る乗鞍の変化
この周遊バスの特色は、岐阜県側の「乗鞍スカイライン」と長野県側の「乗鞍エコーライン」の双方を経由する点です。往路で一気に標高2,702メートルの畳平へ上がり、復路で乗鞍高原を経て上高地へ向かうことで、乗鞍岳の異なる表情を一日で体感できます。マイカー規制の影響で個人の自動車では訪れにくいエリアへのアクセス手段としても有用です。
利用料金・申込方法・運行条件
このツアーは高山市の助成事業(松本高山 BigBridge 構想推進事業助成金)を受けて運行されます。最少催行人数は1名から。申し込みは濃飛バスのWeb予約限定で、乗車日の3日前までの受付が必要です。運行は道路の通行状況に左右され、乗鞍スカイラインや乗鞍エコーラインが通行止めの場合はツアー自体が中止となりますので注意が必要です。運行や予約に関する問い合わせは濃飛バス高山バスセンター(ツアーデスク、TEL:0577-33-0131、9時〜17時)へ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運行主体 | 奥飛騨温泉郷観光協会(主催)、濃飛乗合自動車(運行) |
| 開催期間 | 2026年9月1日〜18日、24日〜30日(計25日) |
| 主な停留地 | 高山バスターミナル、平湯温泉、乗鞍畳平、乗鞍高原、上高地 |
| 予約方法 | 濃飛バスのWeb予約(乗車日の3日前まで) |
付帯企画:デジタルスタンプラリー
運行期間中、デジタルスタンプラリーが実施されます(期間:9月1日〜30日)。バス車内や平湯、乗鞍畳平、乗鞍高原、上高地の合計9カ所にスタンプが設置され、スマートフォンでQRコードを読み取る方式です。5カ所以上のスタンプを集めると平湯バスターミナル内の抽選会場でオリジナル景品が当たる仕組みですが、景品はなくなり次第終了となります。運行していない期間(9月19〜23日)もスタンプラリー自体は継続される点が利便性の高い工夫です。
主催側の説明では、昨年の参加者から「県を跨いで乗鞍エリアを周遊できる点」が特に支持されたとのことです。
地域への影響と利用のポイント
この周遊バスは、地域観光の回遊性を高めるとともに、車両通行規制が敷かれる主要観光地への交通手段を補完します。特に平湯温泉に宿泊する観光客にとっては、朝出発で上高地や畳平の散策を組み込める利便性があり、観光滞在の延伸や宿泊需要の増加が期待されます。一方で、道路通行止めによる運休リスクや、畳平など高標高地での天候変化には注意が必要です。参加を検討する際は、直前の道路情報と運行可否の確認を忘れないことが重要です。
平湯周辺の観光資源や温泉施設を活用した観光の周遊促進は、地域経済にとってもプラス効果が見込まれます。ツアーの発着地である平湯では、日帰り入浴施設や名物の飲食店が利用しやすく、ツアー後の延泊や地元利用につながる可能性が高いでしょう。県外からの訪問者には、マイカーを使わずに山岳景観を楽しめる点が受けていることが、昨年の高い再参加意向からもうかがえます。
参加を希望する方は、濃飛バスの公式Webサイトで予約方法を確認のうえ、乗車日の3日前までに申し込みを済ませてください。運行が天候や道路状況に左右されやすい山岳路線であるため、直前の運行確認を習慣化することをおすすめします。
(文・山崎 大輔)