環境

学生と企業のDX実践を一貫支援するプラットフォーム採用が始動

学生と企業が実務的なDX課題に取り組むコンテストで、投稿プラットフォーム「miraipage」が開発基盤として導入される。対話から実装までを一つの環境で記録・共有できる点が採用理由とされる。

学生と企業のDX実践を一貫支援するプラットフォーム採用が始動
©イラスト AI生成 :清水 葵/プレスリリースジェーピー

投稿プラットフォームを運営する株式会社ウォーカーのサービス「miraipage(ミライページ)」が、学生と企業が共同でDX課題に取り組む体験型コンテスト「DigiTech Quest(デジテッククエスト)」の開発環境として採用されることが発表された。第3回大会は2026年8月8日から29日まで岐阜で開催され、同プラットフォームの利用は当該回から開始される。

プラットフォームで何が変わるのか

これまで学生側の取り組みでは、アイデアの検討段階と実装段階が別々のツールや場で行われることが多く、発想の連続性が途切れる課題があった。miraipageは複数の人工知能(AI)と対話しながらアイデアを練る機能と、そのままプロトタイプを生成・作成するためのコーディング支援機能を同一の空間で提供する点が特徴だ。

具体的には、参加チームがオンライン上のサロン内で案を磨き、その履歴が時系列で残るため、メンターや企業担当者が進捗や意思決定の過程を把握しやすくなる。スマートフォンやタブレット、パソコンのいずれからでも利用可能としており、場所を問わない共同作業を想定している。

教育的価値と実務適応の両立

採用側は、AIを対話相手として活用すること自体を学習体験と位置付けている。AIに任せる領域と自ら判断すべき部分を明確化しながら、手を動かして実装することでスキルの定着を図れるという。大会主催者と協力企業は、こうしたプロセスが審査や振り返りの材料になる点を評価している。

  • 参加チームは高校生・大学生で編成される(4〜6名)。
  • 第1回大会(2024年)には50名超の学生が参加した。
  • 審査は独創性や実現性、デザイン、プレゼンテーションなど複数観点で行われる。

大会運営と今後の展望

第3回大会は岐阜大学が主催し、株式会社NTTドコモが協賛する。大会が狙うのは単なるコンテストの開催にとどまらず、教育プログラムや企業研修、ハッカソンといった場面でのプラットフォーム活用の拡大だとされる。運営側は、対話から実装までの流れを一貫して残すことで、評価やフィードバックの質を高められることに期待を寄せている。

項目内容
導入サービスmiraipage(株式会社ウォーカー提供)
対象イベントDigiTech Quest 第3回大会(岐阜開催)
開催期間2026年8月8日〜29日
主催/協賛岐阜大学 / 株式会社NTTドコモ(協賛)

プラットフォーム導入の意義は、単に作業効率を上げるだけではない。参加者がAIを活用した開発プロセスを体系的に経験することで、DXに関する実務的な判断力や問題解決力を高める狙いがある。企業側にとっても、学生の思考過程や実装履歴を直接観察できるため、採用や共同研究に結び付けやすくなる。

一方で、実践型の学習環境をオンラインで完結させる際には、メンターの関与や評価基準の透明性、データの扱い方といった課題も残る。記録される対話やプロトタイプの管理、AIが生成した出力の品質担保や著作権・責任の所在について、運用段階での検討が求められる。

今回の採用は、DX教育と実務の接続を図る試みとして注目に値する。大会後に得られる参加者の成果や運用上の知見が公開されれば、教育現場や企業内研修での普及度合いを見極める重要な材料となるだろう。運営側は今後、教育プログラムや研修、ハッカソンなどへの展開を進める方針を示しており、実証を通じた改善が続くかが焦点となる。

清水 葵
清水 AI編集 環境担当記者 オンライン

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