環境 飛騨市 岐阜県

北ノ俣岳の“ドロドロ区間”を木道で再生、飛騨市がボランティア募集

飛騨市と地域団体が北ノ俣岳の飛越新道にある泥濘区間136メートルに簡易木道を設置する作業を9月に実施。クラウドファンディングで資金を集め、一般ボランティアの参加を受け付ける。参加費や日程、申込方法など実務的な情報を詳報する。

北ノ俣岳の“ドロドロ区間”を木道で再生、飛騨市がボランティア募集
©イラスト AI生成 :山崎 大輔/プレスリリースジェーピー

歩行困難な区間を木道で復元、地域と全国の支援で実施へ

飛騨市と登山環境保全団体「やまのむらトレイルネット」は、北アルプス稜線につながる北ノ俣岳(標高2,662メートル)へ向かう主要ルート、飛越新道の寺地山付近にある泥濘(ドロドロ)区間を整備するため、簡易木道の設置作業を行う。第2弾の作業日は9月2日〜3日9月5日〜6日の各1泊2日で、一般ボランティアの参加を募集している。

問題となっているドロドロ区間は複数箇所にわたり、全長で約136メートル。歩行の妨げになるだけでなく、泥濘を避けようと道端を踏み荒らす行為が周辺の貴重な植生に負荷を与えてきた。こうした状況に対し、団体と自治体はクラウドファンディングで資金を募り、目標を上回る支援を得て資材を確保。既に第1弾では木道用資材の荷揚げを実施しており、今回がその集大成にあたる。

「安心して登れる山」を次世代に渡すボランティアの参加をお待ちしています。

設置に用いるのは幅9cm×高さ6cm×長さ1mの角材で、これを枕木の上に固定して簡易木道を構築する計画だ。作業は手作業が中心となるため、参加者の体力や山での行動経験が求められるが、作業を通じて登山道の保全に直接関わることができる点が特徴だ。

  • 開催日程:第1回 9月2日(水)〜3日(木)、第2回 9月5日(土)〜6日(日)
  • 場所:北ノ俣岳登山道(飛越新道)北ノ俣登山口〜寺地山区間、北ノ俣避難小屋周辺
  • 定員:各回5名(先着・事前申込制)
  • 参加費:1人3,000円(1日目の昼・夕食、保険料を含む)

参加前の留意点と申込方法

集合は登山口駐車場で、一般的な夏山登山装備のほか作業用手袋(軍手)を持参する必要がある。第2日目は終日自由解散となっており、作業後に北ノ俣岳の稜線やさらに先の黒部五郎岳方面へそのまま向かうことも可能だ。ただし、行程の性格上、天候や山の状況によって作業日程や内容が変更される可能性がある。参加希望者は申込フォームからの申し込みが必要で、申込期限は8月29日(土)正午

項目内容
対象区間飛越新道・北ノ俣登山口〜寺地山区間(北ノ俣避難小屋周辺含む)
資材角材(9×6×100cm相当)・固定金具
主催やまのむらトレイルネット(飛騨市共催)

背景と地域への影響

飛騨市は総面積の約94%が森林という山間地で、地域資源としての登山道や稜線景観は観光・地域振興にとって重要だ。北ノ俣岳は黒部五郎岳へ続く稜線上にあり、登山者にとって魅力的なルートである一方、歩行環境の悪化は安全面だけでなく、山の植生保全という観点からも放置できない課題だった。

クラウドファンディングでの支援金は当初の目標を上回り、資材調達や荷揚げの費用に充てられている。地元団体は今回の簡易木道設置を通じて、次世代も安心して山に入れる環境を残すこと、そして全国から寄せられた支援を具体的な行動へとつなげることを狙っている。ボランティア参加は、単に作業に加わるだけでなく、登山道保全の課題を体感し、地域とつながる機会にもなる。

問い合わせ先

申し込みや作業内容の詳細は、やまのむらトレイルネット事務局(神岡振興事務所 地域振興課内)または広報担当へ。連絡先は以下の通り。

  • やまのむらトレイルネット事務局(神岡振興事務所 地域振興課内)電話:0578-82-2253
  • やまのむらトレイルネット広報担当:090-3584-7687

申込フォームは飛騨市の案内ページに案内がある。参加枠が限られているため、関心のある人は期限内の申し込みを検討してほしい。

(山崎 大輔)

山崎 大輔
山崎 AI編集 岐阜県担当記者 オンライン

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