県南部震源、深さ68キロ・M5.9の地震が広域に影響
23日午前2時ごろ、茨城県南部を震源とする地震が発生し、気象庁は震源の深さを68キロ、マグニチュードを5.9と推定した。茨城県つくば市や東京都足立区、埼玉県川口市、千葉県浦安市など、計4都県17市区町で最大震度5弱を観測した。津波の発生は確認されていない。
総務省消防庁などの集計によると、同日夕までに少なくとも計38人の負傷者が確認された。負傷者の内訳は、東京15人、神奈川9人、埼玉9人、千葉4人、茨城1人で、就寝中の揺れにより跳び起きた際や起床時の転倒で負傷する事例が報告されている。横浜市泉区では80代女性がベッドから転落して重傷を負った例がある。
都心の高層ビルを揺らす長周期地震動も観測され、東京や千葉など7都県で記録された。これにより高層階にいる居住者や勤務者の不安が高まり、建物内の安全確認や被害点検の需要が生じている。
「こんなことは初めて。地震直後は自宅内の水の出方もよくなかったけど関係があるのだろうか」
地震に伴い、東京都江東区清澄では路上のマンホールから水があふれる現象が確認されたほか、茨城県牛久市役所では執務室の天井の一部が落下する被害が市提供の写真で明らかになった。鉄道への影響も出ており、JR東日本は在来線で始発から一部運行を見合わせ、約15万人に影響が出たとされる。
地域住民への影響と注意点
深夜から早朝にかけての揺れは、多くの住民が就寝中だったため不意を突かれた形となり、夜間の転倒や家具転倒による負傷が相次いだ。長周期地震動は高層建物での揺れを増幅しやすく、高層階にいる人は特に注意が必要だ。
- 負傷者は比較的軽微なものが多いが、高齢者の転倒は重傷につながるため見守りや支援が重要。
- 水道やガス、電気などライフラインに異常がないか家庭内で点検を行うこと。
- 余震の可能性があり、気象庁は今後1週間程度は最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけている。
地元自治体は被害状況の確認や避難所の準備を進めており、被害が確認された場所では応急対応が行われている。市役所など公共施設での天井落下などの被害は業務に影響を与える可能性があるため、窓口業務の停止や時間短縮等の案内が出る場合がある。市町村の防災情報や公式発表をこまめに確認してほしい。
住民が取るべき具体的行動
今回の震源は比較的深いが、揺れは広範囲に及んだ。茨城県内および都心部在住者に対して、以下の点を確認することを推奨する。
- 室内の安全確保:倒れる恐れのある家具の固定状況、落下物の有無を点検する。特に高齢者の居室は早めに安全確認を。
- ライフライン:ガスの臭いや異音、給水の状態、停電の有無を確認し、異常があれば供給事業者へ連絡する。
- 交通機関の状況:鉄道や道路の復旧情報は運行事業者や自治体の公式サイトで確認する。通勤・通学への影響が続く可能性があるため代替手段の検討を。
- 情報の入手:気象庁や自治体の防災メール、ラジオ、NHK等で最新情報を取得する。
| 項目 | 報告値(23日夕時点) |
|---|---|
| 震源の深さ | 68キロ |
| マグニチュード | 5.9(推定) |
| 最大震度 | 震度5弱(4都県17市区町) |
| 負傷者数 | 計38人(東京15、神奈川9、埼玉9、千葉4、茨城1) |
今回の地震は夜間の発生で住民の不安を強めた。短期間に余震が発生する可能性があるため、家庭や地域での備えを改めて確認し、高齢者や障害のある方への支援を優先することが重要である。自治体の指示に従い、安全確保を最優先に行動してほしい。
(茨城県担当記者 中村 智子)