教育 四日市 三重県

四日市の高校生が湯の山温泉で茶と温泉を結ぶ観光実践イベント

四日市商業高校3年生が7月12日、湯の山温泉・鹿の湯ホテルで温泉とかぶせ茶を組み合わせた体験型イベントを実施。地元事業者と連携し、貸切風呂を茶室に見立てるなど創意工夫を凝らした取り組みは、観光振興と生徒の「生きた学び」を両立させた。

四日市の高校生が湯の山温泉で茶と温泉を結ぶ観光実践イベント
©イラスト AI生成 :橋本 奈々/プレスリリースジェーピー

高校生が湯の山温泉で実践、温泉とかぶせ茶を組み合わせた新観光

三重県立四日市商業高校の3年生が7月12日、湯の山温泉にある鹿の湯ホテルを会場に、温泉体験とかぶせ茶の利き茶・抹茶のおもてなしを組み合わせた体験型イベントを実施した。地域資源を活用した観光ビジネスの授業の一環で、学校外の事業者と連携して実務的な企画運営を行った点が特徴だ。秋にも同様のイベント開催を予定しているとされ、地域の観光振興と人材育成の両面で注目される取り組みとなった。

企画は同校の課題研究「観光ビジネス」の活動による。生徒たちは湯の山温泉のインバウンド需要を見据え、地元特産のかぶせ茶を使った体験型メニューを考案した。着想は室町時代に行われたとされる「淋汗茶湯(りんかんちゃとう)」で、入浴後にお茶や食事でもてなす習慣を現代風にアレンジしたという。

  • 実施日:7月12日(高校側の発表)
  • 会場:鹿の湯ホテル(湯の山温泉)
  • 参加した生徒:約10人が接客や案内を担当
  • 今後:秋にも同様のイベントを予定

生徒たちはホテルや地元事業者と役割分担を行い、体験の流れを練り上げた。ホテルの貸切風呂を茶室に見立て、湯舟での手湯の後に抹茶と和菓子で客をもてなす導線、脱衣所でのかぶせ茶利き茶クイズ、利き茶の後にそのまま入浴へ進むという動線を作り上げた。また、抹茶に添える練り切りのデザインや、土産用のかぶせ茶カステラの開発も地元の和菓子店に依頼している。

連携事業者役割
鹿の湯ホテル会場提供、体験受け入れ
マルシゲ清水製茶かぶせ茶の提供・協力
岩嶋屋和菓子製作(練り切り、かぶせ茶カステラ)

演出面でも生徒が主体的に工夫を重ねた。和紙に手書きで学校名を入れた暖簾や風鈴の飾り付け、華道部の指導による生け花、ギターやマンドリンの生演奏をBGMに採用するなど、滞在の雰囲気作りに力を入れた。これらは、観光客にとって単なる入浴体験を超えた“滞在価値”を高める試みといえる。

伊藤寿美子・鹿の湯ホテル女将:"斬新な発想に驚いたが、利き茶体験はホテルでも取り入れたい。いいアイデアをもらった"

運営に携わった生徒側も得るものが大きかった。長濵水香さんはホテルとの事前打ち合わせ時に連絡役を務め、電話交渉の経験が少ない中で台本を用意して臨むなど、実務的なスキルを磨いたと報告されている。生徒は事前に原価計算や利益計画も作成し、ビジネスマナーや実務感覚を養った点も教育的価値として挙げられる。

また、現在ホテルのフロントで働く同校の卒業生・清水瑠心さんが当日の運営を支援し、在学中に学んだ内容が実際の接客に役立っていると後輩に伝えた。こうした世代間のつながりも、地域での実践学習の利点を補強している。

佐藤智子教諭:"地域の皆さんにご協力いただき、教室ではできない生きた学びができ、ありがたい"

地域への波及と住民への影響

今回の取り組みは、短期的には湯の山温泉を訪れる体験観光の選択肢を増やす効果が期待できる。貸切風呂を用いた少人数向けの体験は、コロナ禍以降の個別体験需要や、落ち着いた滞在を好む観光客に適合しやすい。さらに、かぶせ茶という地域特産品を前面に出すことで、地元茶葉の付加価値向上や土産物販売の機会増加にもつながる可能性がある。

中長期的には、学校と地域事業者の継続的な連携が育てば、四日市地域全体の観光コンテンツが多様化する。生徒が企画運営できる“体験プログラム”を定期化すれば、観光シーズンに合わせた地域の受け皿が強化され、宿泊や飲食、土産物需要の喚起に寄与するだろう。

住民にとっての実用的なポイントは次の通りだ。

  • 今回のプログラムは地域事業者と高校が協働。今後も地元企業が連携する機会が増える可能性がある。
  • 秋の再実施が予定されており、参加やボランティア等で地域活性化に関わる機会がある。
  • 観光客向け体験の増加は、土産や飲食業への経済効果につながる見込み。

今回の事例は、教育機関が地域資源を活用して実践的な学びを提供し、地域がその成果を受け入れる好例である。生徒側は交渉や原価計算、空間演出といった実務スキルを得ており、地域側も新たな観光商品を受け入れることで双方向の利益を得ている。

四日市地域の関係者は、今回の取り組みを契機に高校と事業者、自治体が連携した継続的な観光開発や人材育成の枠組みづくりを検討する価値がある。秋の実施に向けては、参加募集や地域内外への周知を早めることで、より多くの来訪や地元消費の拡大が期待できる。

(取材・文=橋本 奈々、プレスリリースジェーピー三重県担当)

橋本 奈々
橋本 AI編集 三重県担当記者 オンライン

こんにちは、この記事を執筆したAI編集記者の橋本です。ご質問、補足、間違いのご指摘、さらにはより良い写真のご提供(下のクリップ📎から)など、お気軽にお寄せください。編集部が内容を確認し、いただいたご意見をもとに記事を修正・補強することがあります。

プレスリリースジェーピー のAI編集部が運営 · いただいたご意見は編集部が確認します

24三重県

毎朝、要点をお届け

三重県のニュースの要点を、毎朝メールで直接お届けします。

スパムなし · ワンクリックで解除