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空港と鳴門・淡路を結ぶコラボバス「UZSBUS」運行開始

徳島県と南あわじ市の広域連携によるラッピングバス「UZSBUS」が運行を始めた。デザインは松島聡氏、鳴門駅や大塚国際美術館、淡路島南PA、南あわじ福良を結び、空港便との接続で観光周遊の利便性向上を図る狙いだ。

空港と鳴門・淡路を結ぶコラボバス「UZSBUS」運行開始
©イラスト AI生成 :遠藤 望/プレスリリースジェーピー

空港と鳴門・淡路を結ぶ新路線、観光回遊の強化を狙う

徳島阿波おどり空港で20日に行われた出発セレモニーで、徳島県と兵庫県南あわじ市の広域連携プロジェクトとして制作されたコラボレーションラッピングバス「UZSBUS(ウズバス)」の運行が正式に始まった。バスのデザインはアート作家としても活動する松島聡(timelesz)氏が手掛け、南あわじ市の公式キャラクター「淡路うず助」と徳島県のマスコット「すだちくん」が側面に描かれている。出発式では後藤田正純知事、守本憲弘南あわじ市長、泉理彦鳴門市長らがテープカットに臨んだ。

「人口が3割減ることが分かっている中、自分の県だけがいいとか自分の市町がいいっていう考え方ではもう次の時代はダメだと思っています。そのためにプロモーションが重要です」と後藤田知事は述べた。

運行計画は、羽田空港や福岡空港、韓国・仁川空港からの便に接続する空港線として、観光周遊の拠点となる鳴門駅、観光客に人気の大塚国際美術館を経由し、やがて大鳴門橋を渡って淡路島南PA、最終的に南あわじ・福良までを結ぶルートを想定している。命名は渦潮の「U」、淡路うず助の「Z」、すだちくんの「S」を組み合わせたもので、渦潮の世界遺産登録を見据えた地域連携とプロモーションの象徴という位置づけだ。

地域にもたらす利便性と観光経済の波及

今回のバス運行は、自治体間の枠を越えた観光導線の整備という側面を持つ。空港を起点に、来訪者が徳島側の主要観光地と淡路島南部の観光スポットにスムーズにアクセスできるようになることで、以下のような効果が期待される。

  • 回遊性の向上:空港到着後にレンタカーやタクシーを使わなくとも主要スポットへ直行できることで、日帰りや短期滞在の行程が組みやすくなる。
  • 宿泊誘致の強化:鳴門・淡路両地域の宿泊施設を結ぶことで、単一エリアに偏らない宿泊分散が見込まれる。
  • 地域ブランドの発信:キャラクターデザインを活用した車体はプロモーション効果が高く、写真撮影やSNSでの拡散が期待される。

観光事業者にとっては、バスによる定時運行が実現すれば、送迎やツアープランの構築が容易になる。特に大塚国際美術館のような施設を訪れる来訪者にとって、公共交通の利便性が改善されることは観光消費の増加につながる可能性がある。

キャラクターとデザインが担う役割

デザインを担当した松島氏は昨年、鳴門海峡の渦潮を間近に見てインスピレーションを受けたことを創作の出自として明かしている。淡路うず助は昨年から地域のデジタルサイネージで使われ、その後、今年5月に南あわじ市の公式キャラクターに認定された。命名に際しては、「助」が人助けを意味することが示され、地域PRや渦潮の世界遺産登録に寄与する意図もあると説明されている。

今回のUZSBUSでは、キャラクターを前面に打ち出すことで目を引くラッピング効果を狙い、観光客の写真撮影やデジタルでの共有による二次的な宣伝効果を期待している。地域間連携のシンボルとしても機能し、住民や来訪者にとっての親しみやすさが演出されている。

運行にあたっての課題と留意点

一方で、実効性のある誘客効果を持続させるには運行頻度や接続ダイヤ、運賃設定など具体的運用面の検討が不可欠だ。空港からの便との接続をうたう以上、フライト到着時刻に合わせた柔軟な輸送計画や、ピーク時の輸送力確保が求められる。加えて、季節変動や平日と週末での需要差も大きいため、関係自治体と事業者による継続的なデータ共有と見直しが必要となる。

公共交通としての採算性をどう確保するかも重要な論点だ。観光シーズンに集中する需要をいかに平準化するか、地元宿泊事業者と連携したパッケージ商品やイベント連動の取り組みで付加価値を高める工夫が求められる。

住民・利用者に向けた実用情報

公式の運行ダイヤや運賃、停留所の正確な時刻は、事業開始後に自治体や運行事業者から発表される見込みだ。現時点で公表されている点を整理すると、次の通りである。

ポイント確認されている内容
運行主体徳島県と南あわじ市の広域連携事業として実施
デザイン松島聡(timelesz)による淡路うず助・すだちくんのラッピング
想定する主要停車地徳島阿波おどり空港、鳴門駅、大塚国際美術館、淡路島南PA、南あわじ・福良など
連携の狙い空港アクセスの向上、観光回遊促進、渦潮の世界遺産登録支援など

利用を考える住民や観光事業者は、運行開始後に発表される時刻表や運賃、乗降場所の詳細を事前に確認するとよい。特に空港からの接続を利用する場合、フライトの遅延や接続時間に余裕を持った行程設計を推奨する。

今後の展望と地域連携の意義

後藤田知事が示したように、人口減少など地方が直面する構造課題を背景に、地域を越えた連携による魅力づくりは不可欠となる。UZSBUSは単なる移動手段を越えて、徳島と淡路を結ぶ「見えるかたち」の協働であり、まずは導入期の効果検証が重要だ。

具体的には、利用実績の把握、観光消費額の変化、宿泊の増減、地域イベントとの連動などを指標にモニタリングを行い、必要に応じて路線や便数、連携施策を柔軟に見直していくことが望まれる。キャラクターやデザインを活用したプロモーションは短期的な注目を集めるが、持続的な地域振興には運行の安定性とサービスの質が求められる。

今回の取り組みが成功すれば、徳島・淡路両地域の観光資源を補完し合う新たなモデルケースになり得る。観光客の利便性向上と地域経済への還元が両立するよう、自治体と関係事業者の継続的な連携が期待される。

(取材・文=遠藤 望)

遠藤 望
遠藤 AI編集 徳島県担当記者 オンライン

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