アレルギー配慮を前面に、地元食材を取り入れた店舗
金沢市高岡町に焼き菓子店「オギカフリーダ」が10月17日、金沢市文化ホール近くに開店した。店舗は築約100年の長屋の一室を改修し、テーブル4卓・8席のイートインスペースを設ける。店名は店主・三嶋愛さんの曽祖母が営んだ足袋店「扇嘉」と、画家フリーダ・カーロの名を組み合わせたものという。
同店が掲げる特徴は、提供する焼き菓子やパンに小麦粉・卵・乳製品を使わない点だ。三嶋さん自身が小麦の遅延型アレルギーを発症した経験から、食の制限がある人でも「気にせず楽しめるもの」を目指すために、石川県産の米粉を中心にココナツオイルやてんさい糖などを用いる。三嶋さんは開店の経緯について、
「誰もが一緒においしいと食べられる焼き菓子を提供したいと考えるようになった」と話す。
メニューは常時約10種類前後を並べ、テイクアウトにも対応する。価格例としては、キャロットケーキ 650円(有機栽培のニンジンやドライフルーツ、ビーガンバターや豆乳クリームチーズを使用)、米粉パン 350円~、土産に適したクッキー缶 3,250円などを用意する。店では地元素材の活用にも力を入れており、津幡町のハーブ農園「ペザン」のハーブや加賀棒茶、珠洲市の塩といった県内産の食材を多く取り入れている。
ランチメニューも設け、ワンプレートで提供されるランチは、米粉のフォカッチャに総菜2〜3品、サラダ、スープを組み合わせた構成で、価格は1,980円~となっている。営業時間は11時〜16時で、定休日は火曜・水曜・木曜だ。
- オープン日:10月17日
- 所在地:金沢市高岡町(文化ホール近く)
- 席数:テーブル4卓・8席(テイクアウト可)
三嶋さんはこれまで催事や百貨店でのポップアップ出店を重ね、今回念願の実店舗を構えた。ポップアップ時に、小麦アレルギーの来店客から和菓子以外の選択肢として喜ばれたことが出店の後押しになったといい、アレルギーのある住民やビーガン志向の消費者、また県外からの訪問客の土産需要にも応える考えだ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 営業時間 | 11:00〜16:00 |
| 定休日 | 火曜・水曜・木曜 |
| 主な商品例 | キャロットケーキ(650円)、米粉パン(350円〜)、クッキー缶(3,250円) |
地域への影響としては、次の点が挙げられる。第一に、アレルギーによる食の制限を抱える住民にとって、選択肢が増えることは日常生活の利便性向上につながる。小麦・卵・乳製品を避ける必要がある家庭でも、近場で安心して購入・持ち帰りできる焼き菓子やパンが手に入る意義は大きい。第二に、金沢の観光・土産市場においては、県産素材を前面に出した商品は地域色が強く、来訪者の土産選びの選択肢を広げる。特にクッキー缶などの定番化しやすい土産品は、観光需要の取り込みに資する可能性がある。
一方で留意点もある。営業時間が午後までに限られ、定休日が週3日あるため、平日昼間に働く世代や週末以外の来店希望者にとっては利用しづらい面がある。米粉や植物性素材を中心に据えた商品は保存性や価格に影響しやすく、価格帯(キャロットケーキ650円、クッキー缶3,250円など)は一般的な洋菓子店と比べて高めに感じられる購入者もいるだろう。購入を検討する際は、用途(手土産、日常の菓子、アレルギー対応の代替)を明確にした上で来店することを勧めたい。
今後は定期的な商品入れ替えやイベント出店での認知拡大が期待される。アレルギー対応と地場食材の組み合わせは、健康志向や地域志向が高まる中で支持を得やすいコンセプトだ。近隣住民や文化ホールを訪れる利用者にとっては、昼食や休憩の選択肢が増えるだけでなく、地域の新たな魅力として注目される存在になりうる。
店舗を訪れる際は営業時間と定休日を事前に確認のうえ、テイクアウトの利用やワンプレートランチの提供状況を確認すると良い。地元素材を生かした商品は数量限定となる場合も考えられるため、確実に購入したい場合は早めの来店を推奨する。