福利厚生やHRサービスに運動支援を組み合わせ、実行面を補完
フラクタルワークアウト株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:高瀬雅弘)は、福利厚生やHRサービス、法人向けヘルスケア事業者など向けに、健康支援プログラムの共同提供相談を開始した。企業の健康経営担当者や健康保険組合が抱える運動不足や慢性症状への対応を、実行面から支援することが狙いだ。
同社はこれまでメディカルフィットネス運営や法人向けの運動支援を手がけてきた経験を基に、既存サービスを提供する事業者と連携することで、企画から運用、実施後の振り返りまでを一貫して支援する体制を提示している。
発表資料では、法人向けサービス企業との連携により期待される利点として、運動施策の企画・実行・振り返りを含めた提案が可能になる点や、オンラインと対面を組み合わせた柔軟な実施が挙げられている。具体的な支援内容は以下の通りだ。
- 運動施策設計やオンライン運動プログラムの提供
- 健康増進施設を活用した対面指導
- 肩こり・腰の違和感・疲労感などのテーマに応じた施策企画
- 実施後のアンケート集計や参加状況の整理、次年度施策への振り返り支援
「運動施策・健康支援の実行部分を支援します。」
同社はまた、既存の福利厚生やHRサービスの「代替」を目的とするのではなく、連携先の提供価値を高める実装パートナーとして機能することを強調している。必要に応じて組織単位の健康傾向把握や施策設計にも対応するという。
今回の相談受付開始は、健康経営を巡る実務の変化を反映している。企業側では従業員の運動不足や生活習慣の乱れが生産性低下(プレゼンティーズム)につながるとの懸念が強く、効果的な施策を外部パートナーと共に迅速に導入したいというニーズがある。一方で福利厚生・HR事業者側にも、既存サービスに付加価値を付けたい、あるいは実行パートナーを探しているという要望がある。
産業保健と企業福利厚生の接点が増える中、実行力を持つ事業者の存在は導入ハードルを下げる可能性がある。フラクタルワークアウトは、指定運動療法施設などの機能を活かしつつ、医師の指示に基づく運動療法とは区別して、企業ニーズに応じたプログラムを設計するという立て付けだ。
導入を検討する企業側は、以下の点を確認することが望ましい。
| 確認項目 | ポイント |
|---|---|
| 目的設定 | 健康増進、疾病予防、業務改善など目的を明確にする |
| 対象範囲 | 全従業員、特定部署、リスクの高い層など対象を特定する |
| 実行体制 | オンライン・対面の組み合わせや評価方法を決める |
フラクタルワークアウトが想定する連携先には、福利厚生サービス企業、HRサービス企業、健康経営支援会社、健康保険組合向けサービス提供企業などが挙がっている。これらの事業者と組むことで、既存の顧客基盤や提案先に対して健康支援を付加しやすくなるという。
ただし、実施に当たっては評価指標の設定や個人情報の取り扱い、医療行為との境界設定など、従業員の健康データを扱う上での留意点もある。外部パートナーと連携する際には、効果測定の方法や責任範囲を明確にし、産業医や医療機関との連携を図ることが重要だ。
国内では健康経営を導入する企業が増える一方で、実行力のある支援先をどう組み合わせるかが今後の課題となる。フラクタルワークアウトの今回の取り組みは、その一端として、企業の健康施策を「提案」から「実行」につなげる試みと位置づけられる。
企業側の需要と実行側の供給をつなぐ新たな連携モデルが広がれば、従業員の健康維持・増進に資する取り組みの普及が期待されるが、導入に際しては効果検証と運用上の慎重な設計が求められるだろう。