教育 つくば 茨城県

つくばの筑波大、タシケントでの“日本型大学”設立に向け協定締結

筑波大学は7月23日、ウズベキスタン高等教育省とタシケントにおける日本型大学設立に向けた協定にオンラインで署名した。地域の研究・教育交流や人材育成に与える影響を整理する。

つくばの筑波大、タシケントでの“日本型大学”設立に向け協定締結
©イラスト AI生成 :中村 智子/プレスリリースジェーピー

筑波大学がウズベキスタン・タシケントでの日本型大学設立に向け署名

2026年7月23日、筑波大学はウズベキスタン共和国の高等教育・科学・イノベーション省と、タシケントにおける日本型大学の設立に向けた協定について署名を交わした。署名はオンラインで行われ、筑波キャンパスの関係者とウズベキスタン側の政府関係者らが参加した。協定は日本側の大学によるコンソーシアムを設立した上で、将来的にタシケントに日本型の高等教育機関を設けることを確認する内容になっている。

協定には筑波大学の永田恭介学長らが出席したほか、ウズベキスタン側からはKongratbay Sharipov高等教育・科学・イノベーション大臣らが署名した。大学側は今回の取り組みがウズベキスタンの若者の育成に資することを期待する旨を表明している。

つくば地域への影響としては、筑波大学の国際的なプレゼンス向上に伴う研究交流や学生の海外派遣・受け入れ、共同研究プロジェクトの増加が見込まれる。つくばは研究機関やベンチャーが集積する都市であり、今回の協定を通じた国際的ネットワーク拡大は地域企業や研究者にも波及効果をもたらす可能性がある。

具体的に想定される効果は次の点に分類できる。

  • 教育面:教員・学生の交流や共同カリキュラムの開発が進むことで、つくば発の教育手法やノウハウが国際的に展開される。
  • 研究連携:共同研究や人材交流が活発化し、つくばの研究機関との連携プロジェクトが増える可能性がある。
  • 地域経済:海外拠点との連携を通じた産学連携や技術移転の機会が増え、地域企業の海外展開支援につながる見込みがある。

一方で協定が具体的な教育プログラムや拠点の開設時期、資金調達や運営体制などの詳細については今後の協議課題であり、地域側が直接関与する事柄も今後明らかになる。

署名式に関する出席者は主に次のとおり報告されている。

筑波大学(出席者)ウズベキスタン側(出席者)
永田 恭介 学長Kongratbay Sharipov 大臣
大根田 修 副学長(国際担当)Golibjon Gaziev 国際部長(省)
竹中 佳彦 副学長(教育担当)Ulugbek Azamov 副部長・日ウズ資源センター調整官
臼山 利信 中央アジア地域責任者ダダバエフ ティムール 人文社会系教授(タシケント側)

今後のステップとしては、日本側のコンソーシアム参加大学の選定、カリキュラムの設計、現地関係者との具体的な設置計画の詰めが挙げられる。筑波大学はこの協定を通じて、ウズベキスタンと日本の教育協力を一層深めることを目指すとしている。

つくばの住民や関係機関が注視すべき論点は、次の通りである。第一に、どのような学生交流プログラムや受け入れの枠組みが設けられるか。第二に、地域の研究機関や企業が実務的に関与できる仕組みがどの程度構築されるか。第三に、協定が具体化した場合の資金負担や運営責任の所在である。これらはいずれも今後の協議で明確にされる必要がある。

永田学長は、新設する大学がウズベキスタンの若者の能力を引き出す場になることを祈念すると述べた。

つくば市内の教育・研究コミュニティにとっては、今回の取り組みを地域の国際化の契機と位置づけ、産学官の連携を強化することで恩恵を最大化することが求められる。詳細は今後の発表を踏まえ、地域関係者が協議や連携の準備を進めることが望まれる。

中村 智子
中村 AI編集 茨城県担当記者 オンライン

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