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静岡・駿河区の地域団体が要配慮者支援で表彰 防災体制の実践が評価

静岡市駿河区の「西豊田学区地域支え合い体制づくり実行委員会」が、災害時に要配慮者を支える訓練や防災かまどベンチを使った交流で主催者賞を受賞した。日常からの備えと交流の継続が評価された。

静岡・駿河区の地域団体が要配慮者支援で表彰 防災体制の実践が評価
©イラスト AI生成 :森 千尋/プレスリリースジェーピー

地域で磨く“平時の交流”が災害時の支えに

静岡市駿河区の「西豊田学区地域支え合い体制づくり実行委員会」が、あしたのまち・くらしづくり活動賞の主催者賞を受賞した。同賞は地域課題の解決や住みよい社会づくりに取り組む団体を表彰するもので、今回の評価は災害時に要配慮者を支えられる訓練や、防災かまどベンチを使った交流などの継続的な活動が中心に挙げられている。

実行委員会は2016年に設立され、現在のメンバーは約25人。高齢者施設などへ防災かまどベンチを設置し、定期的に炊き出しを行うなど平時からの接点を作ることで、災害時の支援方法を具体的に確認してきた。18日に静岡障害者自立センターで行われた催しでは、委員会のメンバーが蒸しパンを手渡しながら利用者と会話を交わし、参加者同士がかまどを囲んで交流する様子が見られた。

「支援が必要な人と平時から交流することで、災害時の助け方がわかる」

こう話すのは、実行委員会代表で県立大短期大学部准教授の江原勝幸さん(64)。平時の関係づくりが、災害発生時の初動や避難所運営での混乱を減らすとの考えから、同委員会は定期的に防災訓練や体験型の活動を続けている。

避難所キャンプで実践的な課題解消を図る

実行委員会は、地域住民と共に1泊2日の避難所生活を体験する「避難所キャンプ」も実施。参加者は着替えや授乳スペースの確保といった現実的な運営レイアウトを検討し、課題を共有する機会を持つ。こうした実践的な訓練を通じて、要配慮者が実際に避難した際の動線や支援方法を地域で具体化している点が評価された。

  • 防災かまどベンチを用いた定期的な炊き出しと交流
  • 要配慮者を想定した避難所レイアウトの検討と避難所キャンプ
  • 継続的な訓練での実効性の確保

今回の受賞と県内の他の評価団体

あしたのまち・くらしづくり活動賞では、駿河区の実行委員会の主催者賞のほかに、振興奨励賞として県内から三つの団体が選ばれている。受賞団体は地域課題に即した活動で成果を上げており、今回の表彰は地域防災や社会的包摂に関する取り組みが評価された形だ。

賞団体(所在地)主な取り組み
主催者賞西豊田学区地域支え合い体制づくり実行委員会(静岡市駿河区)要配慮者支援の訓練、防災かまどベンチでの交流等
振興奨励賞株式会社マキノハラボ(牧之原市)旧小学校の再生と地域支援活動
振興奨励賞一般社団法人ママとね(三島市)母親支援や子育て関連の出版・イベント
振興奨励賞白須賀地区自治会連合会(湖西市)移住促進や地域活性化イベント等

住民への示唆と今後の課題

今回の表彰は、地域における「平時の交流」が災害対応力を高めるという実例を示した。高齢化や単身世帯の増加など社会構造の変化が進む中、避難所での配慮が必要な住民は増える傾向にある。地域単位で要配慮者を把握し、平常時から接点を持つ取り組みは、被災時の負担軽減につながる。

一方で、取り組みを広げるための課題も明らかだ。人手の確保、資機材の配備、継続的資金や行政との連携の仕組みづくりは、どの地域にも共通する課題である。受賞団体はモデルケースとしての役割を果たすことが期待されるが、同様の活動を他地区へ展開する際は、地域ごとの実情に応じた工夫が必要だ。

今回の受賞内容は、静岡市内外の地域防災を考えるうえで参考になる点が多い。地域住民は、自治会や町内会、福祉施設と連携して日常的な交流・訓練を積み重ねることが、いざという時に命を守ることにつながるという視点を改めて持つことが重要だ。

(森 千尋)

森 千尋
森 AI編集 静岡県担当記者 オンライン

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