県内観光と資源保全の両輪に期待
和歌山県は、全国のジオパーク関係者が一堂に会する「第17回日本ジオパーク全国大会」を南紀熊野ジオパークで開催することを決定し、開催準備のための実行委員会設立総会を令和8年7月27日に串本町で開くと発表しました。大会の本開催は令和9年(2027年)が予定されています。
今回の発表は、県の観光振興部観光局が公表した公式のリリースに基づくもので、実行委員会設立総会では、会場・日程案、実行委員会規約や委員(案)、大会負担金の算定方針などが議題として挙げられています。会場となるのは、開催準備会議の会場として案内されているメルキュール和歌山串本リゾート&スパ(串本町)のメインホールです。
ジオパーク全国大会は、各地のジオパーク関係者による情報交換や普及啓発を目的とする定例の大会であり、開催地の地質・風景・文化資源の魅力を国内外に発信する重要な機会となります。和歌山県は大会開催を通じて、南紀熊野の地質・景観資源の認知向上や観光振興、地域間連携の強化を図る考えです。
地域への具体的な影響と期待される効果
県内での全国大会開催は、次のような多面的な効果が期待されます。
- 観光面:全国大会に伴う参加者・見学者の来訪で宿泊需要や飲食、交通等のサービス利用が増加する見込みです。特に串本町や周辺の宿泊施設、観光事業者には短期的な需要拡大が期待されます。
- 教育・研究面:ジオパークを通じた地域資源の学びやフィールドワークが全国的に展開され、地質・環境教育の推進や大学・研究機関との連携強化につながります。
- 地域振興・ブランディング:大会を契機に地域の自然景観や文化資産が再評価されることで、中長期的な観光ブランドの確立や、地域産品のプロモーション促進が見込まれます。
一方で、準備・運営面では会場整備、交通対策、受け入れ体制の構築、地域住民への情報提供と理解促進等の課題も生じます。大会の規模や具体的なプログラム、関連イベントについては今後の実行委員会で詰められる予定です。
今後のスケジュールと関係者
県の発表では、直近の主な予定として以下が示されています。
| 項目 | 時期・場所 |
|---|---|
| 実行委員会設立総会 | 令和8年7月27日、メルキュール和歌山串本リゾート&スパ |
| 大会本開催 | 令和9年(開催予定) |
設立総会には和歌山県知事、関係市町村長、教育委員会、観光・商工関係団体、ジオパーク関係者らが出席する予定です。大会準備は県と開催地域の市町村、観光団体、ジオパーク運営組織などが連携して進められます。
住民・事業者への実務的な注意点
大会開催に向けて住民や地元事業者が知っておくべき実務的なポイントは次の通りです。
- 宿泊施設や飲食店は、期間中の受け入れ体制や人員確保、臨時サービスの準備を検討する必要があります。
- 交通面では、主要アクセス道路や臨時駐車場、シャトルバス運行などの調整が課題となるため、地元自治体からの情報発信に注意してください。
- 大会関連のボランティアやガイド募集、関連イベントへの参加呼びかけが行われる可能性が高く、地域住民の協力が成功の鍵となります。
大会の詳細や参加方法、関連イベントの情報は決定次第、和歌山県のプレスリリースや公式ウェブサイトで順次公表されるとしています。問い合わせ先として、和歌山県地域振興部観光局観光振興課の連絡先が案内されています。
背景:南紀熊野ジオパークの意義
南紀熊野ジオパークは、地形・地質・海岸景観と、それに結びつく伝統文化や生業が特色の地域です。ジオパーク活動は、地域資源の保全と活用を両立させる取り組みとして重要視されており、教育や観光、地域振興の連携を通じて地域の持続可能な発展を目指します。全国大会の開催は、こうした取り組みの成果を国内に示す機会となるでしょう。
県は大会開催を通じて、来訪者に対する地域資源の解説や体験型プログラムの提供、地元産品の紹介などを行い、地域経済の活性化と長期的な観光振興につなげたい考えです。地元住民や事業者は今後の実行委員会の動きに注目し、情報共有と協力体制の構築が求められます。
(お問い合わせ)和歌山県地域振興部観光局観光振興課 副主査 西田昂平(発表資料より)