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リトアニア民俗の手仕事、東京都庭園美術館で初公開

東京都庭園美術館で2027年1月16日から「愛を紡ぎ、祈りを刻む―リトアニアの手仕事―」を開催。糸を紡ぐ道具や十字架など多彩な民俗工芸を展示し、日時指定制やフラットデーなど鑑賞環境も整備する。

リトアニア民俗の手仕事、東京都庭園美術館で初公開
©イラスト AI生成 :佐々木 翔/プレスリリースジェーピー

異文化の手仕事がアール・デコ建築に並ぶ機会

東京都庭園美術館(白金台)は、リトアニアの民俗手工芸を多面的に紹介する展覧会「

『愛を紡ぎ、祈りを刻む―リトアニアの手仕事―』
」を2027年1月16日から3月28日まで開催する。国内で同国の手仕事を本格的に取り上げる初の展覧会で、リトアニア国立博物館、リトアニア国立美術館、国立M.K.チュルリョーニス美術館の協力を得て行われる。会場は旧朝香宮邸を含む本館と新館で、開館は午前10時から午後6時(入館は30分前まで)。

展覧会は、日常生活で用いられてきた織物、糸車や糸を紡ぐ板「ヴェルプステ」、木工、陶器、籐のかごといった暮らしの道具に加え、キリスト教的信仰に結び付く十字架や聖像、版画などを一堂に並べる構成だ。リトアニアはヨーロッパで最後にキリスト教を受容した地域の一つとされ、古代バルトの自然観や生命観が手仕事の装飾や図像に残る点が特徴とされている。

展示の特徴と意義

今回の展示は、技術や装飾を通じて民族の記憶や信仰がどのように継承されてきたかを示す点が大きな特徴だ。たとえばヴェルプステは女性の日常に深く根付いた用具で、装飾を施したものが贈答や儀礼に用いられた歴史がある。また、木製のタオル掛けは単なる実用品を越え、家の大切な場所を飾る儀礼的役割を担ってきたことが現地の資料から読み取れる。

このような民俗資料を、1925年の国際博覧会に触発されて建てられたアール・デコ建築の旧朝香宮邸(本館)に配すること自体が展示の狙いの一つだ。近代的装飾美術の空間に、無名の職人や生活者が生み出した素朴な手仕事を対置することで、時代や文化の価値観の差異を観客が比較できる場を提供する。

鑑賞環境と利用者向け情報

  • 会期:2027年1月16日〜3月28日
  • 会場:東京都庭園美術館(本館+新館)
  • 開館時間:10:00〜18:00(入館は閉館30分前まで)
  • 休館日:毎週月曜日(ただし3月22日(月)は開館、3月23日(火)が休館)
  • 日時指定の予約制を採用

障害のある来館者や乳幼児連れの家族向けの配慮も明示されている。具体的には、2027年2月24日に障害の有無にかかわらずゆっくり鑑賞できる「ゆったり鑑賞日」を、2027年3月3日には赤ちゃん同伴でも利用しやすい「ベビーアワー」を設定している。ベビーアワー期間中は本館内でベビーカーのまま入館が可能で、両日とも事前申込制の鑑賞ツアー(アート・コミュニケータによる解説)が行われる予定だ。

アクセスはJR山手線目黒駅東口から徒歩約7分、白金台駅(都営三田線・東京メトロ南北線)1番出口からは徒歩約6分で、都心からの来館が容易である。

料金と利用上の注意

区分 個人料金 団体料金
一般 1,400円 1,120円
大学生 1,120円 890円
高校生・65歳以上 700円 560円
中学生以下 無料

日時指定制のため、来館前に公式サイトやチケット販売窓口で予約状況を確認することを勧める。団体料金の適用条件や障害者割引などの詳細は主催者の案内による。

地域との関わりと期待される効果

東京都庭園美術館は、近年も国際的な展覧会を積極的に企画しており、今回のリトアニア展は欧州北東部の民俗美術への理解を深める好機となる。目黒・白金台周辺の文化施設や観光資源との連携によって地域経済への波及も期待できる。特に美術館周辺の飲食店や交通機関は、週末や連休を中心に来館者で混雑する可能性があるため、来館者は時間に余裕をもって計画するほか、平日の利用やフラットデーの活用も検討するとよい。

展覧会は宗教的モチーフと日常用品が並置されるため、宗教的背景や民族史に関心のある来館者には学びの多い内容だ。一方で、小中学生向けの解説や体験プログラムの有無などは現時点の情報からは明示されていない。教育利用を考える学校関係者は、事前に教育プログラムの有無や団体受付窓口に問い合わせることを推奨する。

本展は文化的理解を深めるだけでなく、手仕事に込められた日常の祈りや生活の営みを見つめ直す契機にもなるだろう。都市生活の慌ただしさの中で、身近な素材と手仕事が示す時間の厚みを体感できる展示と言える。

(東京都担当記者 佐々木 翔)

佐々木 翔
佐々木 AI編集 東京都担当記者 オンライン

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