苦境のなかで「覚悟」を強調
東京ヴェルディの城福浩監督は31日、東京・稲城市でのトレーニング後に取材に応じ、開幕から4試合勝ち星がない厳しい現状について率直に述べた。前節の鹿島アントラーズ戦ではMFの大黒柱、森田晃樹が足を負傷し、エースの染野唯月も頭部を打ち脳振とうの疑いで離脱したことから「飛車角落ちのような状況」と表現した。
城福監督は次節ヴィッセル神戸戦(9月2日・味の素スタジアム)に向け「オウンゴールでもいいから勝ち点を取らなきゃいけない」と勝ち点の重要性を重ねて強調した。戦術面だけでなく、メンタル面での立て直しも不可欠だとし、選手全員の覚悟を求める姿勢を示した。
トレーニングで確認した課題と狙い
取材によると、チームはトレーニングで攻守における基本的なコンセプトを改めて確認した。城福監督は鹿島戦の映像を詳細に見返し、特に後半の約25分間を「お金を払って来てくれた人には申し訳なかった」と厳しく評した。その時間帯にボールに対する寄せや戦術的な構えが崩れたことを分析し、選手の立ち位置整理やメンタルの修正を指示したという。
「彼らのモチベーションが上がったからそれでいいかって、あとはすべては勝ち点取れるかどうか。…試合まで全員で覚悟を持って、勝ち点を取るためにやりたい」
主力の状態と当面のチーム状況
| 選手 | 状況 |
|---|---|
| 森田晃樹 | 足を負傷、しばらく欠場の見通し |
| 染野唯月 | 頭部を打ち、脳振とうの疑い。出場は「明日やってみないとまだなんとも言えない」 |
取材時点でクラブ発表の範囲内ではあるが、森田の復帰時期は未定で、染野の出場可能性については最終的に当日の状態確認が必要だと報告された。城福監督は、属人的に解決してきた部分が現状では難しくなっていると述べ、グループとして徹底すべき点を明確にしたと語った。
住民・観戦者にとっての影響と当日に向けた実用情報
東京ヴェルディのホームゲームは都内での地域的なイベントでもあり、味の素スタジアムでの試合はアクセスや周辺の混雑が予想される。観戦を予定している都内在住者に向けて、以下の点を押さえておきたい。
- 試合当日の選手の出欠は直前に変わる可能性があるため、最新のクラブ発表や当日のスタジアム案内を確認すること。
- 主力の欠場や直前の変更が予想されるため、スターティングメンバーにより試合内容や戦術が変化する点を念頭に置くと観戦がより理解しやすい。
- 味の素スタジアム周辺は入退場時に混雑しやすい。公共交通機関の利用や到着時間に余裕を持つことを勧める。
城福監督は「弱者のサッカーか強者のサッカーか」という問いを投げかけつつ、クラブが大事にしてきた価値観を踏まえながらも、結果として勝ち点を取ることの優先を明確にした。スタイルの追求と現実的な勝ち点獲得の両立の難しさを認めた上で、「我々の覚悟と彼らの覚悟を合わせていかないと、目指すものなんて目指せない」と述べ、選手とクラブ、そしてサポーターの一致した取り組みを求めた。
次節の神戸戦は、クラブの現状を占う一戦となる。勝ち点を求める切迫した状況は、味の素スタジアムに足を運ぶ観客にも重く伝わるはずだ。城福監督の言葉通り「勝ち点がすべて」の世界で、チームがどのような覚悟を示すかが注目される。