渋谷で東日本予選、各校が全国切符を争う
7月19、20両日、東京都渋谷区のN高校新宿代々木キャンパスで第2回全国高等学校麻雀選手権大会(朝日新聞社主催)の東日本予選が行われた。予選は2人1組のチーム戦で、参加者はアプリを用いたオンライン方式の予選を含める形で実施され、19日は94チーム188人、20日は95チーム190人が出場した。
上位の成績を収めた19チームが8月に東京都内で開かれる全国大会への出場権を獲得した。大会は各自が4半荘ずつ打ち、チームの合計ポイントで順位を決める方式で行われた。
「予選通過はできそうだったけど、1位なのがうれしかった」
19日1位となった千葉県立船橋高校の林瑛人選手と古田祥也選手は、発表時に抱き合って喜びを語った。古田選手は大会での実績をきっかけに、学校で麻雀部などの活動を立ち上げたいという目標を示した。
注目校と出場選手の背景
20日1位は北海道札幌平岡高校の岩崎心那選手、岩崎大河選手の姉弟ペア。心那選手は幼少期から家族のもとで実戦を積み重ねてきたことを明かし、弟の大河選手は当日の個人成績でトップを取るなど抜群の成績を残した。東京学芸大学付属高校の近藤達陽選手、平木凜仁選手は予選を勝ち上がり、2年連続で全国大会出場を決めた点も注目に値する。
大会では、麻雀同好会や競技麻雀サークルを母体とする選手が多く見られ、学校単位での活動基盤の有無が成績に影響している様子が窺えた。参加者の中には「顧問も部室も見つからず、まだまだ難しい」と現状を話す選手もおり、部活動化への期待が出場選手の共通した声となっている。
地域への影響と教育現場での受け止め
今回の予選開催は、地域の高校生が頭脳スポーツとして麻雀に取り組む実態を可視化する意味を持つ。学校側にとっては、正式な部活動化や同好会の支援体制整備を検討する契機となり得る。出場者の発言からは、競技を通じた仲間づくりや大会参加を通じた成長を期待する声が多数聞かれた。
一方で、麻雀が抱えるイメージの払拭やルール・指導体制の明確化が課題として残る。大会はアプリを利用した対局形式で進行され、オンラインとオフラインの組み合わせが高校生大会の一つのモデルとして示された。
大会結果(主要上位)
| 日付 | 順位 | 選手名(学校) |
|---|---|---|
| 7/19 | 1位 | 林瑛人、古田祥也(千葉・千葉県立船橋高校) |
| 7/19 | 2位 | 根本巧太郎、高麗光(東京工業高等専門学校) |
| 7/19 | 3位 | 鈴木蒼偉、永島幸将(麻布高校) |
| 7/20 | 1位 | 岩崎心那、岩崎大河(北海道・札幌平岡高校) |
| 7/20 | 2位 | 近藤達陽、平木凜仁(東京学芸大学付属高校) |
| 7/20 | 3位 | 五十川駿平、町田悠真(自由学園高等部) |
大会参加の実務的情報と今後のスケジュール
- 予選方式:2人1組のチーム戦、各自4半荘でチーム合計ポイントを競争。
- 参加人数:19日94チーム188人、20日95チーム190人。
- 全国大会:8月13日開始、15日に優勝決定(詳細は主催者公式サイトを参照)。
全国大会出場校は8月に東京都内で行われる本戦に挑む。出場チームの多くは大会での成績を契機に、校内での組織化(同好会の設立や部活動化)、指導体制の整備を目指す動きを示している。保護者や学校関係者は、競技としての健全な運営や年齢に応じた指導方針の整備を求める声が今後高まる可能性がある。
地域の高校生スポーツの多様化を背景に、麻雀を含む知的競技の大会開催は増えている。競技としての側面、教育的側面、地域コミュニティとの関係性をどう整えるかが、今後の重要な論点となるだろう。
(取材・文=佐々木 翔)