国のポータルで自分の地域の津波浸水域を確認する
7月28日午後に熊本で発生した強い地震(震源は熊本地方、震源の深さ約10km、マグニチュード7.1と推定)を受け、自治体のハザードマップを手軽に閲覧できる国の「ハザードマップポータルサイト」が注目されています。気象庁が発表した津波注意報(現在は解除)に関連し、日頃から自分の住む地域の津波リスクを確認しておくことの重要性が改めて示されました。
ポータルサイトはウェブ検索で「ハザードマップポータルサイト」と入力すればアクセスできます。サイトでは、現在地や住所で検索する方法のほか、自治体名を直接入力して該当するハザードマップを表示させることができます。画面の操作は直感的で、左側のメニューから表示したい災害種別(今回は「津波」)を選ぶと地図上に浸水想定域が色分けで表示されます。
酒田市の表示例から読み取れること
放送で示された酒田市の例では、最上川が流れ込む酒田港周辺の市街地に対して津波浸水想定が表示されました。地図は色分けにより高さ別の想定浸水域を示し、図の説明には人や家のイラストも添えられ、高さのイメージが分かるようになっています。掲載されている情報から、海沿いの一部では最大で10メートル、最上川河口沿いでは最大で5メートル、内陸に入った部分では約0.5メートルの浸水が想定される箇所が示されていました。
| 地点(表示例) | 想定津波高さ |
|---|---|
| 海沿い(酒田港付近) | 最大10メートル |
| 最上川河口沿い | 最大5メートル |
| 内陸部の一部 | 約0.5メートル |
こうした数値は地域ごとの地形や堤防の位置、過去の想定等に基づいて自治体が作成したもので、実際の津波到達高さは地震の規模や発生地点によって変わりますが、事前に浸水想定域を把握しておけば避難経路の確認や家財の高所移動など、具体的な備えに役立ちます。
住民が取るべき具体的な行動
- まずはポータルサイトで自宅や職場周辺の津波浸水想定域を確認する。
- 浸水想定域に該当する場合、最寄りの高台や指定避難所の位置、避難経路を地図上で確かめる。
- 家族と避難時の合流場所や連絡方法をあらかじめ決める。夜間や就寝中の避難を想定した備えを点検する。
避難に必要な備蓄(水、懐中電灯、携帯充電器、常備薬等)や、車での避難を考える場合の渋滞想定、徒歩での安全な経路確認なども日ごろから準備しておくことが重要です。特に沿岸部や河口付近の住民は、津波の到達は地震発生後数分から数十分で起こり得るため、気象庁や自治体からの情報を待たずに身の安全を最優先に行動する判断基準を家族で共有しておきましょう。
「津波浸水想定の区域」が一目で分かる表示が可能です。
ポータルサイトの表示は詳細なハザードマップへの入口となるもので、自治体ごとに公開しているPDFや印刷版のハザードマップ、避難所一覧とも合わせて確認することを勧めます。自治体のサイトには最新のハザードマップや、地域防災計画、避難行動要領などの情報が掲載されていますので、併せて目を通してください。
今回の放送での紹介は、山形県内でも沿岸や河口域に生活圏がある住民にとって実用的な利用方法を分かりやすく示したものです。洪水や土砂災害など他の災害リスクについても、同様の手順で確認できます。日常の備えを見直す良い機会として、まずはご自身の住所や職場を入力して表示内容を確認してください。
最後に、ハザードマップは想定に基づくものである点に留意が必要です。想定を絶対視するのではなく、想定範囲外でも高所へ避難するなど柔軟な判断が求められます。地域の避難訓練や自治体の防災情報に参加し、個々の行動計画を具体化することが、被害を抑える上で最も重要です。