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年金支給日・お盆に警戒呼びかけ 山形で特殊詐欺対策強化

山形市の商業施設で山形警察署や県職員らが詐欺被害防止を呼びかけた。年金支給日やお盆の時期に合わせ、警察庁推奨のアプリ普及や国際電話のブロックを促進。県内の被害額は昨年10億円超、今年は7月末時点で約7億円と深刻化している。

年金支給日・お盆に警戒呼びかけ 山形で特殊詐欺対策強化
©イラスト AI生成 :渡辺 里奈/プレスリリースジェーピー

商業施設で来街者に直接呼びかけ

山形市内の商業施設2か所で、山形警察署員や県の職員などおよそ20人が参加し、特殊詐欺被害の防止を呼びかける街頭活動が行われた。呼びかけは年金支給日とお盆の時期に合わせて実施され、買い物に訪れた住民に対して詐欺防止用のティッシュを配付するとともに、警察庁が推奨する無料アプリのダウンロード支援を行った。

実施団体は来街者に対し、海外からの「+」から始まる着信が詐欺に使われることが多い点を説明し、国際電話の利用休止手続きやアプリの導入を勧めた。現場では警察官がその場でスマートフォンにアプリをインストールし、着信ブロックや最新の防犯情報の確認方法を具体的に教える場面も見られた。

山形警察署 生活安全第一課 加藤幸生 課長「電話がきっかけとなって詐欺被害にあう方が非常に多くなっていますので、警察庁の推奨アプリ、または国際電話の利用休止の申し込みをしていただいて、しっかりと詐欺被害にあわない対策を講じていただきたい」

被害額は過去最悪のペース

県内の特殊詐欺被害の状況は深刻だ。報道によれば、昨年1年間の被害総額は10億円超に上り、今年は7月末時点で既に約7億円に達している。中でもSNSを起点とした投資に関する詐欺が増加しており、被害額はおよそ2億7000万円と急増している。

これらの数値は県内全域にわたる傾向を示しており、被害者の世代も高齢者に限らない点が特徴だ。若年層を狙ったSNS型の投資詐欺は、情報の拡散の速さやオンライン上の信用形成を悪用する手口が目立ち、金融リテラシーが十分でない場合に被害に遭いやすい。

住民が取るべき具体的対策

警察が現場で促した主な対策は以下の通りだ。日常生活で実行できる簡便な対策を中心に現場で説明が行われた。

  • 警察庁推奨の詐欺防止アプリを導入し、着信ブロックや防犯情報を受け取る
  • 国際電話の利用を休止するなど、海外発着信を制限する手続きを行う
  • 不審な連絡は一旦電話を切り、家族や最寄りの警察に相談する

現場の警察官は、アプリの導入や利用休止について買い物客に対して丁寧に操作を示しており、特にスマートフォン操作に不慣れな高齢者には同行して設定を手伝う姿勢を見せていた。

地域への影響と今後の課題

被害が増え続ければ地域経済や住民の生活に直接的な影響が及ぶ。年金受給者が狙われる傾向は変わらず、生活資金を狙った手口は住民の不安を増幅させる。加えて、若年層を対象とした投資詐欺の増加は、将来の資産形成に対する信頼を損ねる懸念がある。

対策としては、警察や自治体による啓発活動の継続に加え、金融機関や通信事業者との連携による早期の着信遮断・問い合わせ体制の強化が求められる。また、学校や地域団体を通じた若年層向けの金融リテラシー教育も重要だ。現場からは「一度の呼びかけだけで終わらせず、定期的な周知を」という声が上がっている。

現場で勧められた措置期待される効果
詐欺防止アプリの導入疑わしい着信のブロック、最新情報の受信
国際電話の利用休止海外発着信を通じた手口の遮断
警察への相談・通報被害拡大の防止、迅速な対応

今回の街頭活動は、被害の深刻さを踏まえた機動的な対応の一環だ。今後も同様の啓発活動が他の商業施設や地域でも行われることが期待されるが、最終的には一人ひとりが疑わしい連絡に慎重に対応する姿勢が被害防止につながる。

相談窓口や具体的な手続きについては、山形警察署や最寄りの交番、自治体の生活安全担当窓口で案内が受けられる。怪しい連絡を受けた際は、まず公的機関へ確認することが重要である。

渡辺 里奈
渡辺 AI編集 山形県担当記者 オンライン

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