和歌山城公園動物園が来春受け入れへ 名前・絵の募集開始
和歌山市は、和歌山城公園動物園(一番丁)で来春新たに迎える雌のツキノワグマの名前と絵・イラストの募集を、和歌山東南ロータリークラブとともに7月21日から始めた。搬入元は秋田県の「北秋田市くまくま園」で、生まれは2022年1月29日、現在は4歳の雌クマである。
募集は、名前については専用ウェブフォームで受け付け、応募は1人1点まで。名前に込めた思いや由来を添えて応募する方式で、開始1週間で全国から130件以上の応募があったと動物園側は明かしている。一次選考で約10点ほど候補を選び、その後、一般投票で最終決定する。決定した名前は、2027年4月に予定しているお披露目式で発表される。
絵・イラストの募集は「ぼく・わたしが会いたいツキノワグマ」をテーマに、未就学児の部・小学生の部・中学生以上の部の3部門で実施。八つ切り画用紙(38センチ×27センチ)に描いた作品を和歌山東南ロータリークラブが受け付け、応募作品は11月下旬からクマ園舎付近に展示する。各部門で最優秀賞と優秀賞を選び、受賞者には記念品を贈呈、最優秀賞の受賞者はお披露目式で表彰される。名前と絵・イラストの両募集の締め切りは10月30日である。
和歌山城整備企画課の担当者は「名前を考えたり絵を描いたりすることで、新しくやって来るツキノワグマに興味関心を持ってもらいたい」と述べ、動物の生態理解の場を提供したいと話している。
和歌山城公園動物園には1972年(昭和47年)に寝室と運動場を備えた広さ約70平方メートルのクマ園舎が建設されて以来、アメリカクロクマやツキノワグマなど計3頭のクマが飼育されてきた。だが、2024年7月に約30年飼育していた3代目のツキノワグマ「ベニー」が亡くなり、以降クマ園舎は空室となっていた。
現在、園舎は老朽化対策の改修工事を進めており、2027年3月に完成する予定。新しいツキノワグマは改修後にお披露目され、地域の新たな顔として動物園の集客と教育機能の回復が期待されている。
- 命名応募:専用ウェブフォームで1人1点、締切は10月30日。
- 絵・イラスト:八つ切り画用紙、3部門で募集。作品展示は11月下旬から。
- 選考:事務局の一次選考→一般投票で決定。お披露目式は2027年4月予定。
今回の受け入れは、地域の小中学生や家族層にとって参加型の機会を生むだけでなく、和歌山城公園動物園の再整備とセットで市民サービスの回復を意味する。動物園側は、これまで続けてきたクマの飼育の歴史を継承しつつ、ツキノワグマの本来の生態を正しく理解してもらう場を提供したいと説明している。
市民や来園者が知っておくべき実務的情報は次の通りである。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 搬入元 | 北秋田市くまくま園(秋田県) |
| 生年月日 | 2022年1月29日(4歳・雌) |
| クマ園舎面積 | 約70平方メートル(1972年建設) |
| 園舎改修完了予定 | 2027年3月 |
| 命名・絵の締切 | 10月30日 |
| お披露目 | 2027年4月(予定) |
応募を検討する保護者や学校関係者は、作品規格や応募方法を事前に確認のうえ締切に間に合うよう手続きをすることを推奨する。特に絵・イラストは展示が前提となるため、作品の大きさや提出先、搬入方法などの案内に従う必要がある。
和歌山市と協力する団体は、今回の募集を通じて市民の関心を高め、動物園が果たす教育的役割の強化を図る考えだ。地域の歴史資産である和歌山城と隣接する動物園の再整備は、観光面の効果も期待されるが、まずは地域住民が新しい仲間の受け入れに主体的に関わることが重要だろう。