首都圏の球場で夏の観光を直接PR
香川県と公益社団法人香川県観光協会は、2026年7月16日に明治神宮野球場で開催される東京ヤクルトスワローズ対読売ジャイアンツ戦を冠協賛し、「うどん県ナイター」を実施すると発表した。試合開始は7月16日18時。首都圏に集まる野球ファンを対象に、香川の観光資源や県産品を直接アピールする狙いだ。
当日は、香川県の観光大使であるパリ2024五輪レスリング金メダリスト日下尚選手が始球式に登場するほか、観光PRブースや県産品の販売、球場ビジョンでの観光映像放映を行う。さらに来場者を対象に香川県内の宿泊券や県産品などが当たるキャンペーンを実施し、入場ゲートでは先着でノベルティを配布する予定だ。
「香川県及び(公社)香川県観光協会は、首都圏における認知向上と観光誘客促進を目的として……『うどん県ナイター』を開催します。」
イベントの具体的な内容
- 始球式:日下尚選手による始球式
- PRブース:観光情報発信、県産品販売、映像放映
- 来場者キャンペーン:当日限定のインスタグラム応募で宿泊券などを抽選
- ノベルティ配布:先着20,000名に丸亀うちわなどを配布
応募は当日のみで、うどん県公式インスタグラムをフォローの上、ストーリーズ内のアンケートに回答した人の中から抽選で、1等:香川県内宿泊施設の宿泊券、2等:県産品詰め合わせ、3等:讃岐うどんなどが当たる仕組みとなる。
地域への効果と課題
今回の冠協賛は、県外特に首都圏での露出を高める直接的な機会である。球場に集まる数万人の観客や球場映像、メディア露出を通じて香川の知名度が上がれば、観光客の誘引や宿泊需要の伸長が期待できる。香川県内の宿泊事業者や特産品事業者にとっては即時的な販売機会と、将来的な来訪増に伴う収益拡大の可能性がある。
一方で、効果を最大化するためには事後の誘客導線の整備や受け入れ態勢の確認が重要だ。具体的には、首都圏から訪れる観光客向けの交通案内、宿泊プランの周知、体験型プログラムの設定、関係事業者との連携による受入キャパシティの確認などが求められる。加えて、イベント当日の物販やブース運営に携わる県内事業者には人手や物流面の準備負担が発生するため、実務支援が不可欠だ。
県外プロモーションの意味合いと今後の展開
香川県はこれまで「うどん県」ブランドを中心に観光PRを行ってきたが、近年はビーチや島、オリーブなど多様な魅力を組み合わせた発信を強化している。今回のナイター協賛は、スポーツイベントという大規模プラットフォームを活用した新たな手法で、短期の注目喚起と長期のイメージ刷新を両取りすることを目指すものだ。
県と観光協会は、試合当日の来場者に対し具体的な来訪促進策(宿泊クーポンや体験優待、SNS連動の情報提供など)を提示することで、観戦を契機に実際の旅行につなげる仕掛けを用意している。参加企業や自治体が連携して継続的な誘客施策を展開できれば、首都圏における香川の魅力度向上に寄与する可能性が高い。
| 実施日 | 2026年7月16日(木) |
|---|---|
| 会場 | 明治神宮野球場(東京都) |
| カード | 東京ヤクルトスワローズ vs 読売ジャイアンツ |
| 主な施策 | 始球式、PRブース、県産品販売、来場者プレゼント、ノベルティ配布 |
住民・事業者に向けた実務的な情報
県内の宿泊事業者や観光関連事業者は、当日のPRと連動した宿泊商品の準備や公式SNSでの情報発信を検討するとよい。参加予定の事業者にとっては、首都圏の消費者に実物を見せる機会となるため、販売在庫や発送体制、決済手段の整備を前倒しで行う必要がある。
県民にとっては、県外での香川ブランドの露出増は地元経済の回復につながる一方、観光需要の増加は季節・エリアによっては混雑を招く可能性もある。地域側は受け入れ態勢の周知、混雑緩和に向けた案内の強化を図ることが望ましい。
主催側は当日の混雑対策や感染症対策、食品衛生管理などの基本的な安全対策を徹底する必要がある。今回の取り組みは一度きりのイベントにとどまらず、今後の継続的な首都圏向けプロモーションの試金石とも言える。
(本文記者:藤井 一郎、香川県担当)