越谷の企業所属社員が埼玉大会で金賞、12月の全国大会へ
2026年7月に行われた「第22回アビリンピック埼玉大会」(主催:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 埼玉支部)で、ポラスグループの一員であるポラスシェアード株式会社(本社:越谷市)所属の布川 信恵さんが「ワード・プロセッサ」競技で金賞を獲得しました。布川さんはこの勝利により、同年12月4日から6日に愛知県で開催される第46回全国アビリンピック(第46回全国障害者技能競技大会)へ埼玉県代表として出場する見込みです。同グループからは、別の競技で銀賞を受賞した選手もおり、複数の入賞者を輩出しました。
ポラスグループにとって、埼玉大会での金賞獲得は6年連続。個人としての布川さんは3年連続で埼玉大会を制する結果となりました。今回の成績は、企業としての障がい者雇用に関する取り組みが職場での技能向上やキャリア形成に結び付いていることを示す一例といえます。
企業の雇用状況と地域への影響
ポラスグループが公表している数値によれば、関連の特例子会社や関連会社を含む集計で、2025年度の障がい者雇用率は3.0%となっています。これは厚生労働省が定める2025年度の法定雇用率(2.5%)を上回る数値で、2026年7月からの改定後の基準(2.7%)も上回る水準です。企業側は今後も能力を伸ばせる職場づくりを続ける姿勢を示しています。
| 年度 | ポラスグループの公表雇用率 | 法定雇用率(厚労省) |
|---|---|---|
| 2025年度 | 3.0% | 2.5% |
| 2026年7月以降基準 | — | 2.7% |
地域において、この種の受賞は企業の障がい者雇用への取り組みが評価される機会となります。受賞者が全国大会へ進むことで、埼玉県内の雇用環境の実態や、障がい者が職場で技能を発揮することの意義が改めて注目されるでしょう。特に地元企業における障がいのある社員の活躍は、他企業にとってのモデルケースとなり得ます。
出場競技と入賞者
- ワード・プロセッサ競技:布川 信恵(金賞、全国大会へ)
- オフィスアシスタント競技:坂中 平和(銀賞)
アビリンピックは、職業技能を競う場として技能向上と同時に社会の理解を深めることを目的としています。大会にはさまざまな職種に対応する競技が設けられており、毎回、事務処理や情報関連の技術、ものづくりなど多岐にわたる技能が評価されます。
「3年連続で金賞を獲得することができ、非常に嬉しく思っております。昨年の全国大会では結果を残すことができず、後悔だけが残りましたので、埼玉大会での金賞は絶対条件でした。プレッシャーにのまれそうになるときもありましたが、なんとか全国への切符を手にすることができて安堵しております。これまで学んだことを全国大会でも発揮できるよう、今後も日々努力してまいります。」
(上記は受賞者のコメントの要旨)
住民・求職者への実用的情報
地元で働く障がいのある方やその家族、雇用を考える企業へ向けて押さえておくべき点を整理します。
- 企業の雇用率の公表は採用や職場環境の参考情報になる。今回のように法定基準を上回る企業は、制度に準拠した雇用管理や支援体制を整えている可能性が高い。
- アビリンピックへの参加や職業訓練は、技能の可視化・向上につながる。職業能力を高めたい場合は、自治体やハローワークが提供する支援情報を確認することが有益。
- 全国大会出場は本人の経験値を高める機会であり、企業内での配置や業務の幅を広げる契機となることが期待される。
今回の受賞は、地域の雇用環境や障がい者支援の取り組みを振り返る契機でもあります。行政や企業、支援団体が連携して、技能を持つ障がい者が安定して働ける職場づくりを進めることが、今後の地域社会の課題でもあります。
取材・執筆:吉田 亮(プレスリリースジェーピー・埼玉県担当記者)