概要
自動車関連事業を展開するオートバックスセブンの子会社、VEEMO株式会社は、東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)と協働し、東京都千代田区の日比谷駐車場で駐車スペース予約サービスの実証実験を実施します。期間は2026年9月7日から10月26日までで、スマートフォンアプリを介した予約と車両ナンバー認証を組み合わせ、駐車の利便性向上と運用上の課題抽出を目的とします。
実証の狙いと背景
都市部では空き車室の探索に時間を要する問題や、EV用充電区画など特定ニーズに対応するスペースの適正利用が課題になっています。今回の取り組みは、こうした課題を解消し、利用者にとってストレスの少ない入庫体験を提供することを目標としています。VEEMO側は、駐車場の検索・予約・決済機能を備えた自社アプリを活用し、NEXCO東日本のオープンイノベーション枠組みに基づく共同検証で実用化の可能性を探ります。
実証実験の内容
実験は、VEEMOアプリと駐車区画を物理的に制御するIoT機器「VEEMOスタンド」を組み合わせて行われます。利用者がアプリから対象区画を事前に予約し、事前登録した車両ナンバーで認証を受けると、VEEMOスタンドが自動で降下して入庫を可能にします。これにより、当日の待機時間の短縮や予約区画の確保を目指します。
- 実施期間:2026年9月7日〜10月26日
- 実施場所:日比谷駐車場(日比谷公園地下)
- 対象車室:EV充電設備(200V)付き区画 1台分、幅広区画 1台分
- 使用技術:VEEMOアプリ、車両ナンバー認証、VEEMOスタンド(IoT機器)
期待される効果と検証項目
実証で評価する主な観点は次の通りです。
- 利用者側:予約による待ち時間削減、入庫のスムーズさ、特定ニーズ向け区画の利便性
- 運用側:車室管理の効率化、車室利用率の改善、IoT機器導入に伴う運用コストと保守課題
- 社会的観点:都市の駐車需要管理やEVインフラ活用の最適化に資するか
実証の位置づけ
本件は、NEXCO東日本が実施するオープンイノベーションプログラム「ドラぷらイノベーションラボ」の一環として採択されたプロジェクトの検証です。プログラムは、新技術やサービスの共同検証を通じて次世代サービスの創出を促進することを目的にしています。VEEMOは、自社のアプリ基盤とIoT連携技術を活かし、駐車場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進める狙いです。
実務上の留意点
実サービス化に向けては、次の点が重要になります。
- 車両ナンバー認証の精度と誤認防止の仕組み
- 予約システムと現地機器の連携信頼性
- 障害発生時の利用者対応フロー
- EV充電区画の予約と充電インフラの同時管理
今後の展望
VEEMOは本実証を通じて得られた利用者ニーズと運用上の課題を整理し、社会実装に向けた改善を図るとしています。NEXCO東日本は、今回の成果を既存インフラの利活用や他駐車場での展開検討に役立てる方針です。都市部の限られた駐車資源を効率的に活用するための一手として、実証の結果は注目されます。
問い合わせ先(報道・利用者窓口)
- オートバックスお客様相談センターフリーコール:0120-454-771
- 受付時間:9:00〜12:00、13:00〜17:30(土日祝を除く)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施期間 | 2026/09/07〜2026/10/26 |
| 場所 | 日比谷駐車場(日比谷公園地下) |
| 対象区画 | EV充電付 1区画、幅広区画 1区画 |
VEEMOは「移動に関する不満をなくし、スムーズな移動体験の提供」をビジョンに掲げています。
今回の実証は、限られた区画での検証に留まりますが、得られた知見は都市の駐車インフラ運営やEVシフトに伴う管理方法の見直しに寄与する可能性があります。利用者の利便性向上と運営側の効率化を両立できるかどうかが、今後の拡大判断の鍵となります。
(取材・文/山崎 健司)