概要と目的
滋賀県と人気小説シリーズのコラボレーションとして、デジタル方式のスタンプラリーが7月15日に始まる。企画は常設化され、実施期間は2026年7月15日から2027年2月28日までとなっている。県と作品の連携を通じて、地域の回遊性を高めることが主な狙いだ。
企画の中身と参加方法
このスタンプラリーは、シリーズ累計で多くの読者を持つ作品群と県が共同で実施するもので、参加者はスマートフォンで所定のアプリを使い、各スポットに設置された二次元コードを読み取るだけでスタンプを集められる。所要時間の目安はおよそ30分程度とされているため、短時間の散策や観光の合間にも参加しやすい。
- 参加に必要なのは無料アプリのダウンロードのみ
- 14カ所の指定スポットを巡る構成(ときめきエリアの3カ所必須+びわ湖岸での体験+アンケート)
- スタンプ以外の場所でもコインを獲得可能
設置スポットと回遊の見込み
スタンプの設置場所は、駅や商業施設、ホテル、港、公園、文化施設などが混在する。具体的には膳所駅や主要スーパー、ホテル、湖岸の拠点、歴史的・文化的な地点など計14カ所が列挙されており、これらを回ることで湖岸エリアや市街地への来訪者が見込まれる。
| 主な設置場所(例) | 施設種別 |
|---|---|
| 膳所駅 | 交通拠点 |
| フレンドマート大津テラス店 | 商業施設(特典交換可) |
| びわ湖大津プリンスホテル | 宿泊施設 |
| 大津港・湖の駅浜大津おいしや | 湖岸施設 |
| 近江神宮・琵琶湖疏水 | 文化・史跡 |
参加特典と交換方法
参加者には地域内で使えるデジタル通貨の付与や物理的な記念品が用意される。具体的には、達成に応じて500ビワコが付与されるほか、シリーズの登場人物をあしらったオリジナルポストカードが配布される。ポストカードは先着3,000枚で、期間中はお一人様1枚となる。物品の受け取りは指定の商業施設のサービスカウンターまたは県庁の該当窓口で行う。
地域への影響と留意点
短時間で回れる設計であることから、駅周辺や湖岸の混雑度合いに変化が出る可能性がある。観光客の分散よりも一極集中が起きると、周辺店舗や公共スペースの運用に影響が出ることが考えられる。一方で、地元店舗や宿泊施設への導線が増える点は地域経済にとって追い風となる。
また、デジタル方式により参加の敷居は低いが、スマートフォン操作やアプリの利用が苦手な高齢者などをどう取り込むかは課題だ。観光案内所や施設のスタッフによるサポート、案内表示の充実が求められる。
実務上の注意と利用者向け情報
参加を検討する際は次の点に留意してほしい。
- 参加には「まちのコイン」アプリのインストールが必要
- ポストカードの受け取りは先着制で、交換場所は指定される(フレンドマート大津テラス店サービスカウンター、滋賀県庁市町振興課)
- 期間中に同一人物が複数枚受け取れない規定がある
地域の観光振興と作品のファン層を結びつける試みとして、今回の常設化は継続的な来訪喚起を狙っている。短期的な人出だけでなく、周辺店舗の利用促進や観光情報の認知拡大に寄与することが期待される。
滋賀県内で展開される今回のプログラムは、作品の舞台や縁の地を訪ねる動機づけとして機能する可能性が高い。具体的な参加手順や施設ごとの設置状況、混雑情報などは、事前に公式の案内ページや各設置先へ確認するとよいだろう。
(執筆:阿部 竜也)