県産ぶどうを活用した地域連携プロジェクト、18回目の取り組み
滋賀県内の宿泊業者と地元ワイナリーが連携して開発したオリジナルワイン「2025浅柄野 Minori」が、2026年11月1日から販売される。参加するのは京阪ホテルズ&リゾーツ運営の琵琶湖ホテル、クサツエストピアホテル、彦根キャッスルリゾート&スパ、びわ湖大津プリンスホテル、ホテルニューオウミ、ホテルボストンプラザ草津の6施設と、太田酒造(栗東ワイナリー)で、地域資源を活かした観光・食の魅力発信を目的に2008年から継続して行われる共同企画の第18弾にあたる。
プロジェクトの舞台である栗東ワイナリーは、近江湖南アルプスの麓に位置する丘陵地でブドウ栽培に注力してきた。欧州系品種を主体に有機肥料を用いた土づくりを進め、除草剤を使用しない栽培を行っている点が特徴だ。今回の商品は同ワイナリーの自社農園で収穫されたブドウを100%使用し、6ホテルのソムリエが集まって仕上げたオリジナルのブレンドとなる。
「2025浅柄野 Minori Rouge」「2025浅柄野 Minori Blanc」
公開された配合比によれば、赤は2025年産マスカット・ベリーAを主軸に、ヤマ・ソーヴィニヨン、樽熟成したアルモノワールを組み合わせた構成。白はシャルドネとセミヨンVV、レッドミルレンニュームをブレンドして仕上げている。いずれも県産ブドウのみを用い、地域性を前面に出した商品設計だ。
販売方法と供給量、価格帯
販売は各ホテルのレストランを中心に行われ、販売本数は赤・白それぞれ500本ずつ(計1,000本)。販売期間は11月1日から在庫が尽きるまでで、ボトル(750ml)の参考価格は8,000円、グラスは店舗により価格差があるが1,200円前後からの提供となる。購入やレストラン利用は各ホテルでの予約を案内している。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製造本数 | 赤ワイン 500本 / 白ワイン 500本 |
| 販売開始 | 2026年11月1日〜(本数限定) |
| ボトル価格(750ml) | 8,000円(消費税・サービス料込み) |
| グラス価格 | 約1,200円〜(店舗により異なる) |
地域への波及効果と消費者への利便性
地域産品をホテルの食サービスと連携させる取り組みは、観光消費の拡大と地場農業の品目転換や付加価値向上に直結する。数量限定の商品であるため希少性が高く、宿泊やレストラン利用を通じた消費喚起が期待される。一方で供給量が限定的なため、ワイン目当ての訪問者は事前予約や早期の来訪が必要となる点は留意すべきだ。
- 観光需要:ホテル宿泊と合わせた体験型消費を促進
- 農業支援:県産ブドウの価値向上に寄与
- 地域ブランド化:県内連携の長期的な効果を期待
販売対象は主に各ホテルのレストラン利用者だが、宿泊客に限らず一般来店も可能なケースがあるため、購入やワイン提供の可否は事前に各ホテルのレストランへ確認することを勧める。記事末に各ホテルの代表的な連絡先を記載する。
関係者と問い合わせ先
プロジェクトは京阪ホテルズ&リゾーツ傘下の各ホテルと太田酒造(栗東ワイナリー)の共同。ワイナリーの立地は栗東市浅柄野で、ブドウ栽培と醸造を一貫して実施している。各ホテルの代表的な問い合わせ先は以下の通り。
- 琵琶湖ホテル(大津市)レストラン予約:077-524-1225
- クサツエストピアホテル(草津市)レストラン予約:077-566-3333
- 彦根キャッスルリゾート&スパ(彦根市)代表:0749-21-2001
- びわ湖大津プリンスホテル(大津市)代表:077-521-1111
- ホテルニューオウミ(近江八幡市)代表:0748-36-6666
- ホテルボストンプラザ草津(草津市)レストラン予約:077-561-3320
県内の観光関係者は、限定商品の周知を通じて宿泊誘客やレストラン利用の拡大を図る一方で、販売本数の制約に伴う顧客対応をどう行うか調整が求められる。農業側では、継続的な需要に応えるための栽培計画や品質管理の体制整備が今後の課題となるだろう。
県内の消費者や観光客にとっては、地元産原料を活かしたワインを通じて滋賀の食文化に触れる機会となる。数量限定のため、入手を希望する場合は各ホテルへの事前確認と予約をおすすめする。