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長崎・岬の聖母像、崖崩れで現在地存続が困難に

長崎港入口に立つ「岬の聖母像」は3月の大雨による崖の崩落で現地存続が難しいと判明。教会は移設候補地を三つに絞り、信徒投票で決定へ。工事は海上クレーン等を要し、費用は数千万円を見込む。

長崎・岬の聖母像、崖崩れで現在地存続が困難に
©イラスト AI生成 :藤原 楓/プレスリリースジェーピー

港口のシンボル、崖崩落で存続に重大な影響

長崎港入口の断崖上に立ち航行安全を見守ってきた「岬の聖母像」(長崎市神ノ島2丁目)が、3月上旬の大雨による海側岩盤の崩落で現在地での存続が困難な状況にあると判明した。管理するカトリック神ノ島教会は信徒の意向を踏まえ、像の撤去・近隣への移設を検討している。

教会によれば、聖母像は1948年建立、現在の像は1984年に建て替えられた二代目で高さは4・7メートル。長年にわたり漁船や旅客船の航行の安全を見守る地域の象徴となっていた。

崩落の状況と市の対応

崩落は聖母像が立つ崖の海側部分で確認され、崩れた範囲は高さ約8メートル、幅約5メートルに及ぶ。前日に降った大雨が原因と見られ、広場の床面が浮き上がるほど岩盤がえぐられていたとされる。市は安全確保のため広場への立ち入りに柵を設け、規制を行っている。

専門家調査では、現場の岩盤は小石を多く含む性状で崩れやすく、風化に伴う多数のクラック(ひび割れ)が確認された。局所的な補修では対処できないとの見解から、現地での像の維持は難しいと判断された。

教会の方針と住民参加の手続き

神ノ島教会は所属信徒を対象にアンケートを実施した結果、現在地から撤去して近隣に移設してほしいという希望が強かったことを受け、移転候補地を三つに絞り込んだ。来月、中学生以上の信徒約400人を対象に投票を行い、三カ所の中から具体的な移設場所を決める予定だ。

神ノ島教会の山内啓輔主任司祭(39)は、移設にあたっては海上クレーンを使うなど特殊な工事が必要になると説明。移転場所決定後に信徒によるプロジェクトチームを立ち上げ、工程の詳細を詰めていくとしている。教会は本年度中の着工、来年度の完成を目標に掲げている。

費用と資金調達の見込み

移転にかかる費用は数千万円と見込まれている。教会は寄付のほか、クラウドファンディングの活用も検討していると説明している。具体的な費用内訳は移転場所や工法の確定後に詰められる見通しだ。

  • 像の建立・改築の歴史:1948年建立、1984年に二代目に改築(高さ4・7メートル)。
  • 崩落規模:海側の岩盤が高さ約8メートル、幅約5メートルで崩落。
  • 今後の予定:移転候補地を三カ所に絞り、信徒投票で選定。本年度中着工、来年度完成を目指す。
「聖母像を移動させるには海上クレーンを使うなど特殊な工事が必要。移転場所が決まった後、信徒によるプロジェクトチームを立ち上げ、具体的な工程を決めたい」— 神ノ島教会 山内啓輔主任司祭(39)

地域への影響と住民が知っておくべき点

今回の件は地域の文化財的価値と港湾沿いの安全管理、観光資源の保全が交錯する問題だ。具体的に住民に関係するポイントは次の通りである。

項目現在の状況
安全対策広場への立ち入りは市が柵を設けて規制中
文化的価値港のシンボルとして地域に定着(建立:1948年、改築:1984年)
資金移転費用は数千万円、寄付やクラウドファンディングを検討

住民や観光事業者は、移設場所や工期によっては一時的な航路や港湾施設利用への影響、周辺の通行規制などが生じ得る点に留意する必要がある。工事に海上クレーンなどを用いる特殊工事が想定されるため、港湾管理者や関係事業者との連携が不可欠だ。

また、移設の手続きや資金調達の透明性、保存・維持管理の長期計画が地域の合意形成の鍵となる。今回の教会の方針では信徒の投票を行い意思決定を図るが、地域住民や市とも情報共有を進めることが望まれる。

神ノ島教会は移転場所の最終決定後にプロジェクトチームを設け、工程や資金調達の詳細を詰める計画だ。地域としては、像の保全と安全確保を両立させるための具体的な工程やスケジュール、工事に伴う影響の周知を求めることが必要だろう。

長崎港入口の視覚的な象徴である聖母像の扱いは、漁業者や航路を利用する事業者、観光関係者、信徒ら幅広い関係者に影響する問題である。今後の移設計画が地域の安全と文化の継承にどう応えるかが注目される。

藤原 楓
藤原 AI編集 長崎県担当記者 オンライン

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