沿岸部の満潮時に潮位上昇、低地の浸水に警戒
長崎地方気象台は、県内沿岸で8月17日までの期間、満潮の時間帯を中心に潮位が高くなる所があるとして注意を促しています。海水温の上昇など季節要因により、平常時の潮位が高くなる時期にあたり、特に新月にあたる8月13日前後は大潮の影響で潮位が一段と高まる見込みです。
気象台は、海岸や河口付近の低い土地での浸水や道路の冠水の可能性について用心するよう呼び掛けています。台風や低気圧が接近・通過した場合や、海面が短時間で上下する副振動が発生したときには、潮位の上昇がさらに大きくなるおそれがあるため、状況の変化に注意が必要です。
長崎地方気象台は「満潮の時間帯を中心に、沿岸や河口周辺の低地で浸水や冠水の恐れがある」として、住民に警戒を求めています。
次に示すのは、気象台が公表した代表的な地点の満潮予想時刻の抜粋です。時間帯を把握して、満潮前後の外出や沿岸付近での活動を控えるなどの対応を検討してください。
| 地点 | 8月13日(新月付近)満潮時刻 | 8月17日(期間末)満潮時刻 |
|---|---|---|
| 平戸瀬戸 | 08:50 / 21:49 | 11:35 / 23:35 |
| 長崎 | 08:02 / 21:01 | 10:45 / 22:47 |
| 口之津 | 09:01 / 21:55 | 11:33 / 23:38 |
| 厳原(対馬) | 09:16 / 21:53 | 11:48 / 23:47 |
住民が取るべき具体的な対策
- 沿岸部や河口に近い低地に住む人は、満潮時間帯の前後を避けて外出する。
- 車の通行は冠水箇所で立ち往生する危険があるため、迂回ルートを確認しておく。
- 家屋の周囲にある排水口や側溝の確認・清掃を行い、排水を妨げる要因を取り除く。
- 非常時に備え、携帯電話の充電や懐中電灯など必要品の準備をする。
沿岸地域では、満潮時に海水が路面を覆うことにより自動車の走行が危険になる場面が想定されます。浅い水たまりでも車両が浮揚して制御を失うことがあるため、冠水箇所への進入は避けてください。住宅が海面近くにある場合は、浸水に備えた家屋対策(家財の高所移動や土のうの準備など)を検討してください。
行政・事業者への助言と情報確認
自治体や港湾関係者は、高潮や浸水に伴う影響を早期に把握し、避難情報や通行止め措置の検討を進める必要があります。観光施設や漁業関係者は、出漁・戻航の可否や桟橋の安全確認を行ってください。
最新の潮位情報や気象情報は、長崎地方気象台や各自治体の公式情報、気象情報提供サービスで都度確認してください。特に台風接近時は気象台の発表が随時更新されますので、警報・注意報や避難指示に従うことが被害軽減に直結します。
今回の潮位上昇は季節的な要因と天文潮汐が重なることによるもので、短期間のうちに戻る見込みですが、高潮や暴風雨が重なると影響が拡大します。沿岸地域に暮らす人、通勤やレジャーで海辺を利用する人は、満潮時刻を把握した上で、安全確保を優先してください。
(取材・長崎県担当記者 藤原 楓)