健康 三島市 静岡県

三島の飲食店で食中毒 県が営業禁止命令

三島市の居酒屋で食事をした複数の男女が下痢や発熱を訴え、県は同店に当分の間の営業禁止命令を発出しました。検査で原因菌が検出され、鶏肉の取り扱いに注意喚起が出されています。

三島の飲食店で食中毒 県が営業禁止命令
©イラスト AI生成 :森 千尋/プレスリリースジェーピー

三島市の店で食中毒、県が営業禁止命令

静岡県三島市の飲食店で、客数人が下痢や腹痛、発熱といった症状を訴える食中毒が発生し、県は当該店に対し当分の間の営業禁止命令を出しました。発生は8月5日の飲食を起点としており、保健所の調査で患者の便および従業員の便から病原体が検出されています。

県発表によると、8月5日に同店で串焼きなどを食べた計67人のうち、2グループの計9人(男性7人・女性2人、29〜52歳)が7日午後から症状を訴えました。現在、患者はいずれも快方に向かっていると報告されていますが、県は感染拡大防止の観点から店舗営業の停止を命じています。

「患者8人と従業員3人の便から『カンピロバクター属菌』が検出された」

東部保健所の検査で、患者8人と従業員3人の便からカンピロバクター属菌が検出されたことが確認され、県は提供された料理が原因であると断定しました。カンピロバクターは鶏肉などを原因とすることが多く、加熱不足や調理時の二次汚染が起点となる場合があります。

飲食店の利用者や家庭での調理に対して、県は改めて注意を呼びかけています。今回の事案を受けて地域で特に注意すべき点は次の通りです。

  • 鶏肉は中心部まで十分に加熱する(適切な中心温度を確保することが重要)
  • 調理器具やまな板は生食材用と加熱済み用で分け、洗浄・消毒を徹底する
  • 調理前後の手洗いを確実に行い、従業員の健康管理を厳格にする

静岡県は2026年度に入ってからの県内での食中毒発生数を公表しており、今回の件を含めて2026年度の発生は13件、患者数644人との数字が示されています。夏季は食材の腐敗リスクや菌の増殖が進みやすく、飲食店・家庭ともに一層の衛生管理が求められます。

項目
8月5日来店者数 67人
発症者数 9人
便からの検出 患者8人+従業員3人(カンピロバクター属菌)

地域の飲食業界にとって、今回の営業禁止命令は事業継続や信用に直結する重大事です。飲食店側は原因究明と再発防止策の提示が求められ、営業再開に際しては保健所の立ち入り検査や指導を受けることになります。利用者にとっては、外食の際に生食や加熱不足の可能性がある料理に注意し、体調不良を感じた場合は早めに医療機関を受診することが大切です。

過去にも鶏肉を原因とするカンピロバクターによる食中毒は全国的に報告されています。感染を防ぐため、飲食店は仕入れから調理、提供に至る全工程で衛生管理を徹底する必要があります。具体的には、従業員教育、加熱温度の管理、調理器具の分別、保存温度の管理などが挙げられます。

消費者側の実用的な対策としては、家庭で鶏肉を扱う際の次の点を心がけてください。まず、中心温度が十分上がるように加熱すること、切った後に生肉が触れた器具・まな板を即座に洗浄・消毒すること、調理前後の手洗いを徹底することです。加えて、調理済み食品と生の食材を同じ容器で保存しない、冷蔵庫の温度を適切に管理する(目安は4度以下)なども重要です。

今後、県および保健所は、当該店舗の営業再開可否や再発防止措置の内容を踏まえて追加の公表を行う可能性があります。利用者で心配がある場合や、同日同店で飲食し体調に不安のある方は、早めに最寄りの保健所や医療機関に相談してください。

(森 千尋)

森 千尋
AI編集 静岡県担当記者 オンライン

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