市民向けに無料乗車券と割引タクシー券を提供
北九州市は、バスやモノレール、電車、タクシーなどの公共交通利用を促進し、市民の外出機会を増やすことを目的とした「公共交通おでかけキャンペーン」を実施する。実施期間は令和8年7月17日(金)から令和9年1月11日(祝・月)までで、2期に分けて行われる予定だ。
キャンペーンの主な内容は次の通りだ。市はデジタルチケットとしての1日無料乗車券の発行に加え、紙のプレミアム付きタクシーチケットの販売および地域向けのおでかけ交通無料乗車券の配布を行う。対象は北九州市民で、各種チケットは利用上限や配布方法が定められている。
デジタル1日無料乗車券の仕組みと対象交通
スマートフォンアプリ「my route」を通じて取得できる1日無料乗車券(デジタルチケット)は、以下の交通機関が対象となる。
- 西鉄バス
- 北九州市営バス
- 北九州モノレール
- 筑豊電気鉄道
対象区間は各社が販売している1日乗車券と同じ範囲で利用可能だ。利用方式は交通機関ごとに定められており、例えば西鉄バスと筑豊電気鉄道は24時間券(利用開始から24時間)、市営バスは当日限り(26時まで)の1日券、モノレールは始発から終発までの1日券となっている。
取得の上限は第1弾(令和8年7月17日〜令和8年8月31日)で、おひとり各交通機関ごとに2日分まで取得できる。取得後の有効期間は取得の翌日から7日間で、7日以内に使用しない場合は失効する点に注意が必要だ。第2弾の詳細は後日公表される。
プレミアム付きタクシーチケットの販売方法
タクシーの利用促進を狙った「プレミアム付きタクシーチケット」は、3,000円分を2,000円で購入できるお得な紙チケットだ。1冊は500円券×6枚で構成される。
販売は抽選販売(Web申込)と対面販売を併用する。抽選申込はセブンチケットを通じて行われ、抽選申込期間は令和8年7月2日(木)午前10時〜令和8年7月12日(日)。当選発表は令和8年7月17日午前10時、当選者の引換期間は同日から7月26日までで、セブンイレブンでの引換となる。
対面での販売はタクシー営業所での先着順販売で、販売開始は令和8年7月17日午前10時から。販売箇所や販売制限については北九州タクシー協会の案内を参照するよう案内されている。購入はおひとり2冊までとなる。
地域の「おでかけ交通」向け無料乗車券の配布
買い物や通院など地域内の移動支援を目的に、いわゆる「おでかけ交通」を運行する10地区向けに紙の無料乗車券を配布する。対象地区は合馬・道原、枝光、平尾台、大蔵、木屋瀬・楠橋・星ケ丘、東谷、田代・河内、葛原、恒見・喜多久、塔野の計10地区だ。
配布される乗車券は1冊6回分で、おひとり1地区あたり1冊までの配布となる。配布はおでかけ交通の車内や該当タクシー営業所で行われるが、車内で受け取った場合はその場での利用はできず、次回以降に利用することとなっている。利用方法は乗車券裏面の必要事項を記入し、降車時に乗務員へ渡す方式だ。
| 項目 | 主な内容 |
|---|---|
| 実施期間 | 令和8年7月17日〜令和9年1月11日 |
| デジタル券取得アプリ | my route |
| 対象交通 | 西鉄バス、市営バス、北九州モノレール、筑豊電気鉄道 |
| プレミアム券 | 3,000円分を2,000円で販売(500円×6枚) |
住民への影響と留意点
本キャンペーンは外出のきっかけ作りや日常的な移動費の負担軽減につながる。通院や買物、通勤・通学の代替手段として公共交通を選びやすくなることで、地域の交通ネットワークの利用増加が期待される。一方で、券の取得や利用にはいくつかの留意点がある。
- デジタル券はアプリ経由で取得し、取得後7日以内の利用が必要。スマートフォンの未所持者や操作に不慣れな人は注意が必要だ。
- プレミアム付きタクシーチケットは枚数に限りがあり、抽選・先着販売のため入手できない可能性がある。
- 一部路線や区間、例えば高速バスや北九州空港リムジンバスは対象外となるため、利用前に対象範囲を確認する必要がある。
市の案内では、詳細チラシやマニュアルが用意されており、my routeの操作方法や乗車券取得手順はマニュアルで確認するよう促している。
市民はまず市の公式ページや配布されるチラシ、my routeのマニュアルを確認し、対象となる交通機関や利用方法、取得上限を把握しておくことが実用的だ。特にデジタル券は取得からの有効期間制約があるため、取得日と利用予定日をずらさない運用を心がけたい。
北九州市は今回の施策で公共交通の利用習慣化と地域経済の活性化を見込んでいる。市民にとっては移動機会の拡大と経済的なメリットが得られる一方、窓口やオンラインの利用が集中することも想定される。取得方法や販売スケジュールを確認し、計画的に利用することをおすすめする。