研修で相互理解、実務で関係構築を目指す
兵庫県内の中堅・中核企業と、県内を商圏に含む個人事業主や小規模事業者をつなぐ実践型プログラム「ひょうごチームづくりスカウト」(実施:株式会社クオリティ・オブ・ライフ)が、神戸市の生田神社神社会館で開催される。令和8年度の県補助事業(地域の中堅・中核企業支援事業/地域の人事部支援事業)として採択された事業で、単なる人材紹介ではなく、企業と候補者が共同でチームを編成し経営課題に取り組む点が特徴だ。
プログラムの構成と狙い
同プログラムは、対面で行う研修と、その後の実務的な「幹部インターンシップ」を組み合わせる構成となる。研修は2日間で、心理的安全性の確保や自己開示を通じた関係構築、互いの強みやモチベーションの理解を重視する。ここで参加者同士が「肩書や立場を越えて対話できる土台」を築くことを狙いとしている。
「採用する前に、『一緒にやってみる』」
研修の後半では、表面的な問題にとらわれず「本当に解決すべき経営課題は何か」を参加者が掘り下げ、異なる専門性を掛け合わせて解決策を検討。企業側のビジョンと参加者の志や強みを照合し、実際に経営課題へ取り組むチーム(幹部インターン)を編成する。
幹部インターンの流れと期待される成果
マッチング成立後は、編成されたチームが約3か月間、月3〜4回の頻度で企業の経営課題に取り組む。単発の助言にとどまらず、継続的な関係構築を通じて副業的な役割や業務委託、場合によっては役員就任といった中長期のパートナーシップにつなげることが目標だ。事業承継や新規事業、DX推進、販路開拓、業務改善、組織づくりといった課題に対し、外部人材の知見を実務で試せる機会を提供する。
開催日程・会場・参加方法(実務的情報)
研修は対面で、神戸市の生田神社神社会館1階交流スペースを会場に実施される。参加費は無料(懇親会は任意で有料)。申し込みは先着順で、各初回開催日の2日前まで受け付ける。主な日程は以下の通りだ。
| 日程区分 | プログラム1(関係構築) | プログラム2(解決策創出) |
|---|---|---|
| A日程 | 2026年9月3日(木) | 2026年9月17日(木) |
| B日程 | 2026年9月11日(金) | 2026年9月25日(金) |
| 予備日程 | 2026年9月30日(水) | 2026年10月15日(木) |
- 会場:生田神社 神社会館1階 交流スペース(神戸市)
- 参加費:無料(懇親会は希望者のみ2,000円)
- 申し込み:企業用、右腕人材候補用のそれぞれ専用フォームから(先着)
- 主催・問い合わせ:株式会社クオリティ・オブ・ライフ(申込フォームと連絡先が用意されている)
地域企業への具体的な効果と留意点
兵庫県内の中小企業は、経営資源が限られる中で外部人材の導入方法に悩むケースが多い。本プログラムは、短期間の実務参加を通じて候補者と実際の仕事ぶりや価値観を確認できる点で、採用ミスマッチの低減や即戦力化に寄与する可能性がある。とくに、次世代幹部の育成や事業承継が課題となっている企業にとって、外部の経営人材を段階的に迎え入れる仕組みは実務的メリットが大きい。
一方、参加に当たって企業側は、社内の受け入れ体制や期待値の整理が必要だ。外部人材を単に短期の支援者として終わらせず、組織内での役割や権限、評価・報酬のあり方を明確にしておくことで、研修やインターンの成果を次の段階につなげやすくなる。
参加を検討する事業者へのアドバイス
応募を検討する企業は、解決したい経営課題をあらかじめ整理し、研修段階で候補者に示せる具体的な現状資料や期待成果を用意しておくと良い。候補側は、自身が提供できる専門性や関与の程度(副業的か、業務委託か、長期関与か)を明確にして応募することがマッチング成功の鍵になる。
申し込みや問い合わせの詳細は主催者の案内に従うこと。神戸開催という立地は県内各地からの参加が見込めるが、対面開催のため移動時間や費用も考慮して日程を選ぶ必要がある。
地域の経営資源を補完し、持続的な事業発展につなげる試みとして、今回の取り組みは中小・中堅企業にとって有効な選択肢となる可能性がある。関心のある企業や個人は早めの申し込みを検討してほしい。