尼崎の最終日、1号艇から押し切る
ボートレース尼崎で行われたSG第73回ボートレースダービーは、最終日のレースで山田康二選手が優勝した。山田選手にとってSG初制覇で、優勝インタビューでは「夢が叶った、という感じ」と喜びを語った。大舞台での初タイトルを、尼崎の水面で手にした形だ。
山田選手は予選を3位で終えたことが決勝での落ち着きにつながったと振り返った。予選トップでなかったため、決勝では3号艇になると考えていたという。しかし実際には1号艇が巡り、「マジか」という驚きがあった。そのうえで、スタートを決めれば勝機があると見てレースに臨んだ。
本番のスタートタイミングは06。本人が狙っていた「05」に近い踏み込みとなり、1周第1ターンマークでは艇を押し出す余裕があったと説明した。水面の状態も節間で最も良かったとし、ターン後のバックストレッチ付近で優勝を確信したという。尼崎での最終決戦は、進入やスタートだけでなく、仕上がりの良さを実戦で生かした一戦になった。
先輩に見守られた初タイトル
レース後には、峰竜太選手らが山田選手を迎えた。遠藤エミ選手、上野真之介選手、常住蓮選手らとともに、優勝を祝う水神祭も行われた。山田選手は、深川真二選手を含む先輩たちが最後まで残ってくれたことにも触れ、これまで先輩の活躍を見届けてきた立場から、今度は恩返しをしたいとの思いを示した。
優勝後のウィニングランについては、一生の思い出になったと話し、「いつでも尼崎は走りたい」と語った。ボートレース尼崎で観戦する住民やファンにとっては、SGの最終日を制した選手の表情や言葉を直接受け止める機会となった。今回の情報から、山田選手が尼崎の水面を好意的に受け止め、舞台への思いを強く持っていることが分かる。
佐賀支部の勢いと次の目標
山田選手は、賞金ランキングで自身が3位、峰選手が1位、定松選手が2位にいる状況にも言及した。近年の佐賀支部の盛り上がりを背景に、「ベスト6」を同支部の選手で固めてもよいのではないかという趣旨の見通しを示した。これは今回の優勝を個人の成果だけで終わらせず、支部全体の競争力につなげたいという意識の表れとも受け取れる。
今回の優勝により、山田選手はからつクラシックの出場権も得た。地元で開かれるSGに出られない可能性を考えていたと明かし、からつでSGが開催される機会が少ないことから、来年出場できるのは大きいと話した。尼崎での優勝が、次の大舞台への切符にも結び付いた。
- 大会:SG第73回ボートレースダービー
- 会場:ボートレース尼崎
- 優勝:山田康二選手(SG初優勝)
- 獲得した権利:からつクラシック出場権
尼崎からグランプリを見据える
山田選手は今後について、目の前の一走を大切にするとしたうえで、今年は勢いを保ったまま走り続けたいと述べた。選手になる際から、ダービーとグランプリは大きな目標だったという。今回の優勝で手にしたダービージャケットと、目標として掲げる黄金のヘルメットを一組のものと捉え、さらに上を目指す考えを示した。
尼崎の住民にとって今回の大会結果は、地域のレース場で開かれたSGの優勝者が決まったというだけではない。予選3位から決勝の1号艇を生かし、スタート06で勝利をつかんだ過程、先輩選手に祝福された場面、そして次の出場権へ進む道筋が明らかになった。今後、尼崎で山田選手の走りを見る際には、今回の初タイトルを起点にした成長と、佐賀支部の選手同士の競り合いが注目点となる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催地 | ボートレース尼崎 |
| 大会 | SG第73回ボートレースダービー |
| 山田選手の実績 | SG初優勝 |
| 次の権利 | からつクラシック |