要旨
大東建託が実施した居住満足度調査「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2026<鳥取県版>」で、東伯郡湯梨浜町が2年連続で1位となった。2位は西伯郡伯耆町、3位は米子市。地域の生活満足度や行政サービスの評価が順位に反映されている。調査は2022〜2026年分の回答を累積し、鳥取県居住の20歳以上計3,671名を対象に集計した。
ランキングの主な結果
- 住みここち1位:東伯郡湯梨浜町(2年連続)
- 住みここち2位:西伯郡伯耆町
- 住みここち3位:米子市
- 住みここち5位:境港市(トップ5入り)
- 防災の1位:八頭郡八頭町(因子別)
調査方法と母数
調査は株式会社マクロミルの登録モニタへインターネットで配布・回収し、2022年から2026年の回答を主に累積集計した。最終的な集計対象は鳥取県居住の20歳以上の男女3,671名で、2026年単年の回答は813名である。年齢分布は20代から70代まで幅広く、男女比は男性47.9%、女性52.1%と女性がやや多い。
湯梨浜町が評価された要因と地域への波及
湯梨浜町は県中央に位置し、北側は日本海に面する自然や温泉資源に恵まれる町で、因子別では「行政サービス」1位、「交通利便性」・「物価家賃」2位と評価されたことが、総合1位の背景になっている。観光資源や温泉(はわい温泉、東郷温泉など)が地域の魅力を高め、生活利便性の指標でも高評価を獲得した点が注目される。
自治体側の視点では、行政サービスの評価向上が住民満足度向上につながる好例だ。医療、福祉、子育て支援、窓口サービスや広報の届きやすさなど、住民が日常的に接する施策の充実が評価に直結する。観光との連動で経済面の波及も期待でき、移住・定住施策の訴求材料としても活用できる。
米子・境港・伯耆の順位と示唆
米子市は総合3位、境港市は5位に入り、水産業や観光の拠点としての利便性が評価につながった。伯耆町の2位も目立つ。境港は水揚げ量の多い境漁港やJR境線、米子鬼太郎空港による交通網が評価要因として機能している。
| 順位 | 自治体 | 主な評価要因 |
|---|---|---|
| 1 | 東伯郡湯梨浜町 | 行政サービス、交通利便、物価家賃 |
| 2 | 西伯郡伯耆町 | 生活環境の整備 |
| 3 | 米子市 | 都市機能と利便性 |
| 5 | 境港市 | 水産業・観光・交通 |
住みたい街ランキングの結果
同調査の「住みたい街ランキング(鳥取県居住者対象)」では、県外都市が上位を占め、1位は大阪市、2位東京23区、3位岡山市。県内では米子市が4位に入り、神戸市と同率でランクインした。なお、約78.1%の回答者が「今住んでいる街に肯定的」であると答えており、地元への満足度が高い傾向も示された。
住民への実用的な示唆
- 移住・定住を検討している人は、湯梨浜町の行政サービスや家賃・物価の情報、交通アクセスを具体的に確認すると良い。
- 観光や季節行事が生活満足度に与える影響があるため、地域イベントや温泉施設の活用が暮らしの質向上につながる可能性が高い。
- 自治体は今回の因子別評点をもとに、特に評価の低い分野(例:医療・買い物利便など)があれば対象施策を優先して示す必要がある。
今回の集計は評点を100点満点換算(大変満足100点〜大変不満0点)して平均化し、偏差値で正規化したうえで順位付けしている。集計は複数年分の回答を累積しており、回答者に重複はない。
まとめと今後の注目点
湯梨浜町の2年連続1位は、温泉地としての魅力に加え、行政サービスや物価面での実利が住民評価につながった結果といえる。市町村別の順位は住民の暮らしの現状と課題を映す鏡でもある。今後は自治体が具体的な施策効果を示し、移住希望者や観光客との連携を強めることで、地域経済と暮らしの質のさらなる向上が期待される。