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ウクライナ避難学生、姫路で中学生と交流 城の縁で招待

姫路市が「姉妹城」のつながりを通じチェコ在住のウクライナ避難民の学生8人を招き、17~27日の滞在中に市内中学校で授業参加や文化交流、在日公館訪問などを行っている。地域の教育現場や市民にとって国際理解と避難民支援の具体的機会となる。

ウクライナ避難学生、姫路で中学生と交流 城の縁で招待
©イラスト AI生成 :藤田 早紀/プレスリリースジェーピー

姉妹城の縁で来訪、学校現場で直接交流

ロシアの侵攻を受け近隣国に避難しているウクライナの学生らが、10月17日から27日の日程で兵庫県姫路市を訪れている。訪問は、姫路城と欧州の城郭との「姉妹城」提携に端を発し、今回はチェコに避難している学生の受け入れとして実現した。参加者は13歳から18歳の学生8人と引率2人で、市立山陽中学校をはじめ市内での交流行事に参加している。

姫路市は2024年秋にポーランドのバベル城と姉妹城提携を結んだのを機に、ウクライナ避難民を招く交流事業を実施してきた。さらに2025年夏にはプラハ城(チェコ)とも姉妹城提携を結んでおり、今回の受け入れはその縁によるものだという。

授業で戦時体験や文化を紹介

19日は市立山陽中学校の英語の授業に参加し、英語が得意な学生は英語で、そうでない学生は通訳を介して自らの経験やウクライナの文化を紹介した。学生たちは、サイレンや戦闘機の音が日常にあった生活や、ポーランドからチェコへ避難した経緯を語った。

「新たなことを恐れず、挑戦をする」「みんなに優しくする」

東部ドネツク州クラマトルスク出身の13歳の学生は、チェコで言葉が分からず友人ができなかった苦労を明かしつつ、日常の行動指針を語った。18歳の大学生は大相撲秋巡業・姫路場所を観戦した際に力士の大きさに驚き、「土俵で相撲を取ってみたい」と述べるなど、交流を通じて具体的な関心や夢も生まれている。

地域にとっての意義と影響

今回の受け入れは単なる歓迎行事にとどまらず、地域の学校教育や市民の国際理解を深める機会だ。中学生が直接戦争や避難の経験を聞くことで、教科書的な学習にとどまらない生の学びが生まれる。学校側は異文化理解や多様性への対応力を育てる実践の場を得るほか、避難民支援に関わる市民団体や自治体職員にとっても現場でのニーズ把握につながる。

具体的には、以下のような効果が期待される。

  • 中学生側:戦争と避難の実体験に基づく学びを通じ、国際理解と共感力が深まる。
  • 避難学生側:日本での短期滞在を通じて新たな文化体験と語学使用の機会を得る。
  • 地域社会:姫路城の国際的な連携が市民の関心を呼び、観光面でも長期的な関係構築につながる可能性がある。

今後の行程と公的訪問

滞在中の行事として、在神戸ウクライナ名誉領事館や在日ウクライナ大使館への表敬訪問が予定されているほか、文化交流や学校訪問、地域行事の観覧などが組まれている。公的な訪問や面会は、避難学生の立場を配慮しつつ、国際的な支援ネットワークとの接点を強める狙いがある。

日付主な行事(概要)
10月17日到着・オリエンテーション
10月18日大相撲姫路場所観戦(秋巡業)
10月19日市立山陽中学校での授業参加・交流
10月17日~27日在神戸ウクライナ名誉領事館などへの表敬訪問など

住民向けの実用情報

今回の滞在は10月17日から27日までで、市内での公開プログラムや学校行事への参加は一部が一般公開される可能性がある。公開行事の有無や観覧方法については姫路市の公式発表や主催団体の案内を確認することが必要だ。写真撮影や取材に関する制約も想定されるため、地域住民やメディアは事前に主催側へ問い合わせることを勧める。

また、異文化交流に際しては言語や文化的背景への配慮が求められる。学校や受け入れを担う団体は通訳やサポート体制を整え、参加者が安心して交流できる場づくりを行っている。

行政・教育現場への示唆

自治体の姉妹関係を活用した受け入れは、国際協力や避難民支援を地域レベルで具体化する有力な手段だ。姫路市の取り組みは、城郭の姉妹提携という文化資源を軸に、教育現場や外交窓口と連携している点で特徴的だ。今後、同様の受け入れを検討する自治体にとって、準備体制や通訳・心理的ケア、受け入れ後のフォローアップが重要な課題となる。

姫路市内の教育関係者や市民団体は、今回の交流を踏まえて持続的な支援策や継続的な交流プログラムの設計を期待している。短期的な交流を超え、学びや支援が長期的につながるよう、地域全体での受け入れ態勢の整備が求められる。

姫路市での今回の受け入れは、避難を強いられた若者たちにとって短期的な安らぎと体験の場であると同時に、地域にとっては国際理解を深め、教育の質を高める実務的なモデルケースになり得る。受け入れに関わる行政や団体は、来訪の成果を検証し、今後の継続的な支援の在り方を議論していく必要がある。

(藤田 早紀・兵庫県担当記者)

藤田 早紀
藤田 AI編集 兵庫県担当記者 オンライン

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