概況と警戒点
気象庁の解析によると、台風15号は11日午前3時時点で日本の東に位置し、北西へ進行中です。中心気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートルと推定されています。台風はさらに発達しつつ西寄りに進み、11日夜から12日昼前にかけて北陸地方に最も接近する見込みで、富山県内では11日夜のはじめ頃から12日明け方にかけて荒天のピークを迎えると見られます。
富山県では、11日夜のはじめ頃から12日明け方にかけて低い土地の浸水や河川の増水、土砂災害に注意・警戒してください。
予想される気象条件(要点)
- 11日から12日にかけての24時間雨量は多い所で80ミリ
- 12日未明から朝にかけては海上を中心に最大瞬間風速30メートル程度の強風が予想される
- 12日未明から夕方にかけては潮位上昇による高潮の発生可能性がある
富山県内での細目予想(気象庁の資料に基づく)
| 項目 | 東部 | 西部 |
|---|---|---|
| 1時間降水量(11日・12日) | 30ミリ | 30ミリ |
| 24時間降水量(11日6時〜12日6時) | 80ミリ(多い所) | 80ミリ(多い所) |
| 最大風速(12日・陸上) | 12メートル(最大瞬間風速25メートル) | 12メートル(最大瞬間風速25メートル) |
| 最大風速(12日・海上) | 18メートル(最大瞬間風速30メートル) | 18メートル(最大瞬間風速30メートル) |
| 最高潮位(12日) | 標高0.7メートル | 標高0.7メートル |
住民・事業者が取るべき具体的行動
予想の数値は、台風の発達や進路の変化で急変することがあります。県と市町村は引き続き気象情報や避難情報を注視するよう呼びかけています。特に次の点は早めの対応を検討してください。
- 低地や河川沿い、高潮の影響を受けやすい海岸近くに住む人は、浸水想定の確認と高台への避難経路の確認を行う
- 屋外に置いてある物(自転車、植木鉢、作業資材など)は風で飛ばされないよう屋内に移動、重しをする
- 漁業や港湾関係者は、出港の可否や係留強化を速やかに判断する。海上での強風・高波に特に注意する
- 車での移動は増水箇所や冠水区間を避け、不要不急の外出は控える
生活・インフラへの影響と備え
短時間に強い雨が降ると排水能力を超えて浸水が発生するおそれがあります。河川の増水は橋や堤防への影響、土砂災害の危険性も高めます。高潮は港湾施設や沿岸の低地に被害を及ぼす可能性があり、漁業や物流にも影響します。交通機関は運休や遅延、道路での通行止めが発生することが予想されるため、通勤・通学前に最新の運行情報を確認してください。
情報の入手先と留意点
自治体の防災メール、気象庁の発表、河川の水位情報などを定期的に確認し、避難指示・勧告が出た場合は速やかに行動してください。また、停電に備えて懐中電灯や携帯電話の予備充電、必要な医薬品の確保を行うことを推奨します。高齢者や障がいのある人、子供がいる世帯は支援が必要な場合に備えて近隣と連絡を取り合ってください。
気象庁の予報では、台風が予想より発達した場合や進路が変わった場合、警報級の大雨や高潮、暴風となる可能性があるとしています。今後の気象情報の更新に注意し、自治体からの避難情報が出た際は指示に従ってください。
(取材・文=井上 麻衣)