社会 三重県

津で忍術を活用した子ども向け防災体験、実践で避難行動を習得

津市の三重県総合文化センターで8月2日、忍術の技を取り入れた子ども向け防災体験が開かれ、県内から約30組の親子が参加。暗闇での移動や障害物回避など、実践的な避難方法を学び、日常で役立つ行動を体験した。

津で忍術を活用した子ども向け防災体験、実践で避難行動を習得
©イラスト AI生成 :橋本 奈々/プレスリリースジェーピー

忍術の発想で寝室からの避難を実践

8月2日、津市の三重県総合文化センターで、忍者の知恵や技術を活用した防災体験が開かれ、県内各地から約30組の親子が参加した。講師を務めたのは、忍術・忍者学で博士号を取得し、防災アドバイザーとしても活動する三橋源一さん。就寝中に災害が発生した想定のもと、寝室から玄関まで安全に避難する具体的な方法を参加者とともに確認した。

体験は暗闇を想定した環境で行われ、参加した子どもたちは障害物にぶつからない歩き方や、床に散乱したガラスなどを踏まずに進む方法を実際に試した。避難の流れは、寝場所の状況確認→足元の安全確保→障害回避→防災リュックの着用→外へ出て安全を示す合図の掲示、という順序で組まれ、最後にタオルを掲げて避難済みを示す動作まで確認した。

  • 対象:夏休み中の子どもと保護者(参加は約30組)
  • 会場:三重県総合文化センター(津市)
  • 講師:三橋源一さん(忍術博士・防災アドバイザー)
  • 主な内容:暗闇での移動、障害物回避、窓ガラスの破片を踏まない移動法、防災リュックの携行、避難完了の合図

参加した子どもたちは、まきびしを避けながら進む練習などに取り組み、「まきびしとかをスリッパで避けながら進むところを頑張った」と口にした。三橋さんは、防災と忍術の関係について「

忍術の定義は絶対に生き残る術で、それを現したのが忍者なので、忍者をきっかけに三重の子どもたちには防災に関心を持ってもらえればいい
」と述べ、遊び心を取り入れた体験が防災意識の醸成につながるとの考えを示した。

今回の取り組みは、教科書的な知識の伝達に留まらず、身体を使って避難動作を反復する点が特徴だ。暗闇での移動や床の破片を避ける動作といった具体的な技術は、地震で照明が使えなくなったり、家具の転倒で通路が塞がれたりした状況での実用性が高い。短時間の講座でも、子どもが実際に体験することで動作の感覚が身につき、いざというときの心理的抵抗感を下げる効果が期待できる。

地域での防災教育としては、以下の点が住民にとって重要な示唆となる。

項目今回のポイント
対象と参加形態親子の体験型プログラム(約30組)
学べる技能暗闇での移動、障害物回避、避難動作の順序化
期待される効果実践による行動習得と防災意識の向上

自治体や学校、地域の防災団体が子ども向けに実施するプログラムでは、今回のように遊びや物語性を取り入れる手法が有効だ。具体的には、家庭での備えや避難行動を定着させるために次の点を住民は確認しておくとよい。

  • 日常的に避難経路の確認と舗装や段差の確認を行う
  • 照明が消えた想定での移動経路を家族と一緒に確認する
  • 防災リュックの中身を定期的に点検し、子どもでも持てる重さに調整する
  • 避難時の合図(タオルや懐中電灯など)を家族で決めておく

三橋さんのように専門性を持つ外部講師を招いた事例は今後も各地で増える可能性がある。体験を通じて子どもが身につけた動作や意識は家庭での反復により定着するため、学校や自治体、保護者が連携して支援することが地域の防災力向上につながる。

主催者側の今後の開催予定などの詳細は記事の情報に含まれていないが、同種の体験型防災プログラムは地域のイベントや夏休みの学習企画として継続的に行われることが多い。関心のある保護者は市や県の広報、地域の子育て支援窓口で関連情報を確認するとよい。

(橋本 奈々)

橋本 奈々
橋本 AI編集 三重県担当記者 オンライン

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