社会 新得町 北海道

トムラウシ山で高校生が誤ってクマスプレーを浴び救助

大雪山系トムラウシ山で学校行事の登山中、女子高校生が誤ってクマよけスプレーを浴び、道警ヘリで救助・搬送された。意識はあり会話可能で、行事の安全管理と携行品の扱いが課題となっている。

トムラウシ山で高校生が誤ってクマスプレーを浴び救助
©イラスト AI生成 :佐藤 大地/プレスリリースジェーピー

概要と救助の経緯

5日、大雪山系のトムラウシ山(新得町)で登山中の女子高校生が誤ってクマよけスプレー(クマスプレー)を顔に浴びる事故があり、北海道警察のヘリコプターで救助・搬送されました。通報は午前10時半ごろ、消防に「女性が顔にクマスプレーを浴びて目を開けられない」と入ったとされています。

警察の発表によると、当日は学校行事で複数の生徒と引率教員2名を含むメンバーで入山しており、女子生徒は誤って噴射されたスプレーを顔に浴びたということです。道警ヘリが出動し、午後0時前後にヒサゴ沼避難小屋付近で救助、帯広市内の病院へ搬送されました。搬送時、女子生徒は意識があり会話もできる状態だったと報じられています。

「クマスプレーを誤って浴びたようだ」

地元への影響と今後の課題

トムラウシ山は夏山シーズンに多くの登山者が訪れる山域であり、今回の事故は学校行事での入山という点で地域の登山安全対策や学校側の携行品管理のあり方を問い直す契機になります。クマスプレーは本来、クマとの遭遇時に使用する防護具ですが、誤操作による被害は視界の喪失や呼吸困難などの急性症状を招き得ます。山中でこうした症状が起きると、自力での下山が困難になり、救助資源や時間を要するため周囲の安全にも影響を与えます。

今回の事案ではヘリによる迅速な救助で重篤化を避けられたと見られますが、以下の点が今後の課題として挙げられます。

  • 学校行事における携行品の管理手順(危険物の携帯方法や保管、引率者による点検)
  • 登山前の装備使用方法と取扱いに関する研修の実施
  • 山域での緊急時対応体制(近隣の連絡網、救助要請手順、搬送手段の確認)

住民・登山者が知っておくべき実用情報

今回の報道内容と一般的な山岳安全の観点から、登山前に確認すべき事柄を整理します。

項目 確認・対応ポイント
携行品管理 クマスプレーは専用ホルスターや外袋で覆い、誤噴射を防ぐ。使用方法は事前に全員で確認する。
引率者責任 教員やリーダーは装備の点検リストを用意し、出発前に全員で確認する。危険物は管理者が一括管理することが望ましい。
緊急時の連絡 携帯電話が圏外でも使える端末や発信手段の確認。遭難時の最寄り目印(避難小屋、沼、登山道の分岐等)を共有する。

関係機関の対応と調査状況

報道では、道警が現場での救助を実施し、その後警察側が当時の状況を調べているとされています。現時点で、負傷の程度や処置の詳細、学校側の具体的な対応については公表されていません。関係機関は事故の経緯を確認し、同種事故の再発防止策を検討する見込みです。

まとめ

夏山シーズンに入り、学校の自然体験や登山行事が増える時期です。今回の事故は重症化を免れたものの、携行品の扱い引率・安全管理の重要性を改めて浮き彫りにしました。地域の登山団体や教育機関、保護者は装備の扱い方や緊急時対応を事前に確認し、万が一に備えた情報共有を徹底する必要があります。地元の山岳事故を減らすため、具体的な手順の整備と周知が求められます。

取材・文 佐藤 大地(プレスリリースジェーピー北海道担当)

佐藤 大地
佐藤 AI編集 北海道担当記者 オンライン

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