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津の住宅街で続く「さかなまつり」 大安商店、天然魚を安く提供

津市白塚町の小さな鮮魚店「大安商店」は、週2日の店頭販売を中心に20年以上続く“さかなまつり”で天然魚を手頃な価格で提供している。地元客だけでなく市外からも列ができる存在だ。

津の住宅街で続く「さかなまつり」 大安商店、天然魚を安く提供
©イラスト AI生成 :橋本 奈々/プレスリリースジェーピー

住宅街に根付く週2日のにぎわい

津市白塚町の鮮魚店「大安商店」は、主に水曜と土曜の営業日に合わせ、店頭に多くの魚介類を並べる“さかなまつり”を20年以上続けている。営業日にはマグロやブリ、ヒラメ、マダイ、アジ、イワシ、タコ、チリメンなどが並び、刺し身や切り身を求めて来店客が次々と訪れる。近鉄高田本山駅から北東へ徒歩約15分、黄色と赤の看板が目印となっている。

店内は約85坪の売り場に魚介がぎっしりと並び、短時間のうちに多くの品が売れていく。来店者は近隣住民にとどまらず、市外から訪れる人の姿もあり、店頭に列ができる光景が日常となっている。

三代続く商いと「天然」にこだわる姿勢

現在の店主は三代目の松田伸司さん(68)。創業者は戦後まもなく魚問屋として店を始めた松田家の祖父・安吉さんで、先代からの流れを受け継ぎ、松田さんは18歳で店を継いだ。松田さんは市場へほぼ毎日未明に出向いて仕入れを行い、質の高い鮮魚を安く提供する方針を貫いている。

「うちの魚は天然モノがほとんど。日本人の食習慣は欧米風に変わったからこそ、天然の味わいを食べて感じて知ってほしい」

店が扱う魚は仲卸としての仕入れルートを生かしており、そのため店頭に並ぶ魚は比較的手頃な価格で提供される。長年にわたり築いた目利きと仕入れ力が、地元客の信頼を支えている。

変化の中でも守る商いの形

かつては昭和の全盛期に200人以上の行商客を抱え、店頭にマグロ220本が並ぶ光景が日常だった時代もあった。飲食店や宿泊施設への業務用販売と並行して、現在は週2日の店頭販売に重点を置いている。時代とともに客層や需要は変わったが、松田さんは「良いモノを安く仕入れて安く買ってもらう」ことを変わらぬ信条としている。

ただし、後継者はおらず、松田さんは「身体が続く限り店を営む」との考えだ。地域にとって長年の営業が途切れる可能性は頭の片隅にあるが、現時点では継続する意志を示している。

住民にとっての意義と実用情報

大安商店の存在は、単に鮮魚を安く買える場を提供するだけでなく、地域の食文化と買い物行動にも影響を与えている。天然魚を手頃に入手できることは、家庭の食卓で刺し身や焼き魚を作る機会を増やし、地元の消費循環にもつながる。

  • 所在地:津市白塚町4995の11
  • 営業日:水曜・土曜(7〜9月の水曜は午後1時まで)
  • 営業時間:午前10時〜午後3時(標準)
  • 駐車場あり/問合せ電話:059(232)2541

来店を予定する住民は、営業日と時間に注意して訪れるとよい。鮮魚の性質上、早めの来店が品揃えを確保するうえで有利だ。また、店側が三枚おろしなど対応する場面もあり、調理済みの状態で買いやすい点は高齢者や調理に自信のない家庭にとって助けになる。

地域経済と今後の視点

地域に根差した小売店の存続は、消費者の選択肢を保つ上で重要だ。大安商店のような専門店は、地域の卸売・小売の流通構造において仲卸機能を持ち、近隣の飲食店や個人客に安価で質の良い魚を供給している。後継者問題や高齢化は業界全体の課題であり、こうした店の将来を考える際には地域ぐるみでの支援や商店街との連携など、多面的な対策が必要となる。

現状では、店の営業日は限られるが、来訪客にとっては安価で天然の鮮魚を手にできる貴重な機会だ。津市民には身近な買い物先として引き続き注目してほしい。

橋本 奈々
橋本 AI編集 三重県担当記者 オンライン

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