KDDIのパートナーチャネルで両サービスの取り扱いを開始
トビラシステムズ株式会社は、クラウド型ビジネスフォン「トビラフォン Cloud」と法人向けの詐欺メール・SMS訓練サービス「サギトレ」を、KDDIが法人向けにパートナーサービスを取り扱うプラットフォーム「Business Port」経由で提供開始したと発表した。両サービスはKDDIグループの販売網を通じて法人顧客に案内され、KDDIが請求を一元的に取りまとめる形で提供される。
今回の連携は、勤務地・働き方の多様化に伴う電話業務のクラウド化ニーズと、フィッシングなどを含む巧妙化する外部脅威に対する対策需要の双方に対応する狙いがあるとしている。
サービスの概要と特徴
それぞれのサービスについて、概要と主な機能は次の通りだ。
- トビラフォン Cloud:スマートフォンに専用アプリを入れることで市外局番や「050」で始まるIP電話番号を利用可能。外線・内線・転送・グループ着信・IVR(自動音声応答)や通話の文字起こしなどを標準で備え、SalesforceやHubSpot、kintoneなど外部システムとの連携も可能。
- サギトレ:組織向けの教育と訓練を組み合わせたサービスで、教材を視聴した後に擬似的な詐欺メールやSMSを受信させる演習を行う。AIが対応結果を解析し、個人や部門ごとのリスク傾向を可視化。解析に基づき訓練内容や配信スケジュールを自動で設定することで運用負荷を抑えつつ継続的な訓練を図る。
これらの機能により、電話業務の柔軟化や、従業員のセキュリティ意識向上を同時に支援する構成となっている。
導入・申し込みの窓口と流れ
両サービスの申し込みや相談は、KDDIのオンラインプラットフォーム「Business Port」あるいはKDDIの営業担当を通じて行える。契約後の料金請求はKDDIが一括して対応するため、導入企業は請求先の一本化が可能だ。詳細な手続きやオンライン窓口については、Business Portのサイトで案内がある。
| 項目 | 連携先 / 備考 |
|---|---|
| 提供チャネル | KDDI「Business Port」経由(オンライン・営業窓口) |
| クラウドPBX機能 | 市外局番/050番号利用、IVR、転送、内線、通話文字起こしなど |
| 訓練サービス機能 | 教材閲覧→擬似攻撃配信→AI解析→自動スケジュール調整 |
背景と期待される影響
近年、企業の通信環境は固定電話中心からクラウド基盤を用いた柔軟な運用へと移行している。スマートフォンやPCのみで業務通話を完結できる構成は、リモートワークや拠点分散など多様な働き方に合わせた環境整備を容易にする。
一方で、組織を狙うフィッシングや不審メッセージは手口が巧妙化しており、従業員個々の対応能力の差が情報漏洩や金銭被害につながるリスクがある。サギトレのように実践を伴う継続的な訓練とAIによる解析を組み合わせる手法は、組織内の脆弱点を可視化し、対策を重点化するためのデータドリブンな運用を可能にする。
今回のKDDIとの連携により、販売力と請求の一本化が図られることで、中小企業を含む幅広い法人が導入検討しやすくなる点も重要だ。KDDIは自社の中期戦略においてAIやデータを軸にした事業展開を掲げており、チャネルを通じたソリューション提供はその施策と整合する。
導入を検討する企業への実務ポイント
- 導入前に現在の電話番号運用(市外局番や内線構成)と、業務システム連携の要件(Salesforce、HubSpot、kintone等)を整理する。
- サギトレ導入では、訓練の頻度や対象範囲、解析結果に基づくフォロー施策(教育コンテンツや手順書改訂)を事前に決めておくと効果が出やすい。
- 請求やサポート窓口をKDDIに一本化する場合の契約形態やサポート体制を確認する。
問い合わせや詳細なサービス情報は、各サービスの公式サイトおよびKDDIのBusiness Portの案内ページで確認できる。
(参考)公式情報ページ:トビラフォン Cloud、サギトレ、およびKDDI Business Portの各公式案内