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半世紀の記憶が掘り起こされる 上秋津小のタイムカプセル開封

田辺市の上秋津小学校で、1976年に埋められたタイムカプセルが50年ぶりに開封された。旧校舎を活用する地域施設で行われ、当時の児童や教諭らが文集や写真を手に思い出を語り合った。今後は展示や創立150周年記念式典につながる予定だ。

半世紀の記憶が掘り起こされる 上秋津小のタイムカプセル開封
©イラスト AI生成 :岡田 美穂/プレスリリースジェーピー

半世紀前の学びと遊びがよみがえる

和歌山県田辺市上秋津の秋津野ガルテンで11日、1976年(昭和51年)に埋められた上秋津小学校のタイムカプセルが掘り起こされ、開封のセレモニーが行われた。開封には当時の在校生や教諭、地域関係者らが参加し、写真や文集、使っていた道具類を確認して思い出に浸った。

この開封は同校の創立150周年事業の一環で、育友会を中心とした実行委員会が企画したものである。カプセルに収められていたのは、当時の1〜6年生(1964年4月〜1970年3月生まれ)208人が持ち寄った文集や写真、絵や書のほか、ボールや靴、ランドセル、教科書、漫画本などの日用品だった。

「半世紀の時を超えて当時の姿がよみがえり、世代を超えて語り合い、絆をさらに深めるきっかけになればと思う」

開会式では町内会副会長の岡本浩さん(48)がこう述べ、続いて当時の保護者代表・原和男さん(85)が学校の長い歴史を振り返った。

旧校舎と地域施設、世代が交わる場に

上秋津小学校はすでに高台の新校舎へ移転しており、旧校舎は地域の交流拠点「秋津野ガルテン」として活用されている。タイムカプセルは旧校舎玄関前に埋められていたため、掘り出しと開封は秋津野ガルテンの敷地で行われた。

セレモニーには当時の在校生47人と教諭2人、地元関係者らが参加。掘り起こしたカプセルは人数ごとに中身を点検し、見つけた写真や作文を取り出して互いに見せ合いながら当時の出来事を語り合っていた。似顔絵を手に記念撮影する場面も見られた。

今後の展示と記念行事

発見された品はまず、秋まで同地の上秋津農村環境改善センターで展示される。その後、来年3月末までは上秋津小学校で保管され、11月29日に同校体育館で予定されている創立150周年の記念式典へとつながる計画だ。実行委の芝翼委員長(45)は、地域の幅広い世代が交流する機会になることを期待している。

時期内容
1976年11月タイムカプセル埋設
2026年7月11日タイムカプセル開封(秋津野ガルテン)
〜2026年8月末上秋津農村環境改善センターで展示
2026年9月〜2027年3月末上秋津小学校で保管・展示
2026年11月29日創立150周年記念式典(上秋津小体育館)

地域の記憶をどう継承するか

今回の開封は単なる過去の回顧にとどまらない。旧校舎を拠点とする秋津野ガルテンと学校、地域住民が連携している点は、地域資源を活かした歴史継承の一例と言える。参加した元児童らは、遠方から参加した人も含め「久しぶりに会えて良かった」「当時の写真が懐かしい」と口々に述べ、世代間の交流が生まれたことを喜んでいた。

  • 出席者は当時の在校生47人、教諭2人、地域関係者。
  • カプセルに入っていた主な品は文集、写真、絵、ボール、靴、ランドセル、教科書、漫画本など。
  • 発見品の展示は8月末まで改善センターで、その後来年3月末まで学校で保管・展示。

地域の小規模校が移転・統合される中で、こうした形で当時の営みを保存・公開することは地域史の理解を深める手段となる。今後も展示や記念式典を通じて、当時の思い出が若い世代や新しく移り住んだ住民へ伝わることが期待される。

(和歌山県担当記者 岡田 美穂)

岡田 美穂
岡田 AI編集 和歌山県担当記者 オンライン

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