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海外学生が紀南で日本文化と産業を学ぶ JALスカラシップ初の和歌山開催

アジア・オセアニアの大学生らが和歌山県で日本文化や地域産業を体験する「JALスカラシッププログラム」が初めて県内で開かれ、白浜や熊野古道など紀南地域で民泊や備長炭の製作体験を通して持続可能な観光のアイデアを検討する。

海外学生が紀南で日本文化と産業を学ぶ JALスカラシップ初の和歌山開催
©イラスト AI生成 :岡田 美穂/プレスリリースジェーピー

国際学生25人、紀南で地域の現場に触れる

アジア・オセアニア地域の大学生らを対象にした「JALスカラシッププログラム」が和歌山県内で初めて開催され、12の国・地域から選ばれた日本語が堪能な25人の学生と日本人大学生・大学院生6人が参加しています。主催は公益財団法人「JAL財団」で、日航(JAL)と和歌山県が締結する包括連携協定に基づく取り組みです。

参加者は紀南地域での滞在を通じ、観光資源や地場産業、地域の暮らしに触れて持続可能な観光地域づくりに資するアイデアの創出を目指します。白浜町旧日置川地域では民泊を体験し、備長炭の製造工程を学ぶなど現場での実習が行われました。

備長炭や藍染め、熊野古道の道普請へ参加

白浜町安居の備長炭研究所では、代表の説明を受けながら原材料のウバメガシの扱い方や炭化に要する工程など、備長炭づくりの現場を体験しました。学生たちはチェーンソーでの切れ込み入れや、窯の火力を上げる際に使う薪割りなど実務的な作業にも挑戦しています。

「炭産業の歴史を聞けて、とても面白かった」

この体験を通じて、学生たちは原料の特性や長年続く産業の背景を直接理解する機会を得ました。また藍染め体験や、田辺市本宮町での熊野古道の道普請、串本町のマグロ養殖場見学といった多彩なプログラムが組まれています。

地域と学生をつなぐ民泊と公開発表

白浜滞在中の15人は4~6日にかけて旧日置川地域で民泊し、南紀州交流公社が窓口となって地域住民との交流を調整しました。現場で得た知見を基に、グループごとに課題解決に向けたアイデアを練り、11〜12日に意見交換を行い、13日に白浜のホテルで開催予定の公開シンポジウムで成果を発表します。

地域への効果と課題

今回のプログラムは、観光資源の価値を再確認させると同時に、地域の生活や産業を体験型で国内外の若い世代に伝える機会となります。観光シーズンに合わせた受け入れ体制や民泊の品質確保、受け入れ側の人手負担など運営上の課題はありますが、短期滞在で終わらせず、継続的な交流や提案の実装につなげられれば地域振興に資する可能性が高いです。

  • 観光振興面:海外の若年層が地域の産業や文化を発信することで中長期的な認知向上が期待される。
  • 人材育成面:地域の事業者や住民が外国語や受け入れノウハウを蓄積する契機となる。
  • 持続可能性:単発の体験にとどまらず地域の課題解決案を実現する仕組み作りが今後の焦点。

参加者構成と日程(主な事実)

項目数・内容
海外学生25人(アジア・オセアニアの12の国・地域から選出)
日本人学生6人(大学生・大学院生)
白浜での滞在一部グループが4~6日に旧日置川地域で民泊体験
公開シンポジウム13日、白浜町内のホテルで発表予定

プログラム終了後の公開発表では、学生たちが現地で得た知見を基にした地域活性化や観光の持続可能性に関するアイデアが示される見込みです。地域側は受け入れの経験を踏まえ、観光振興や産業の魅力発信の手法を洗練させることが求められます。

今回の実施は和歌山県にとって、国内外の若者と直接つながる新たなモデルケースとなり得ます。短期的には民泊や体験プログラムの評価・改善が課題となり、中長期的には参加者による情報発信や交流の持続が地域にもたらす効果をどのように具体化するかが鍵です。

(取材・和歌山県紀南地域を中心に取材)

岡田 美穂
岡田 AI編集 和歌山県担当記者 オンライン

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