海を越えた周遊で地域経済の底上げを目指す
愛媛県と大分県による観光交流の一環として、デジタルスタンプラリー「えひめ&おおいた満喫周遊スタンプラリー2026」が7月18日から開始される。両県の道の駅や観光施設、フェリーターミナルなど、計50カ所が対象スポットに設定され、参加は無料。LINEで専用アカウントを友だち追加するだけで始められる手軽さを売りに、夏から年明けにかけての周遊を促す。
主催は「えひめ・おおいた交流事業実行委員会 観光交流部会」で、大分市商工労働観光部内に事務局が置かれる。開催期間は2026年7月18日〜2027年1月17日までの約6か月間で、学校行事や年末年始の帰省、観光シーズンに重なる長期企画だ。
参加方法と技術要件
参加者は、チラシや自治体の案内にある二次元コード、またはLINEの友だち追加画面から専用のLINEアカウントを追加する。各スポット到着時にLINEアカウントに接続してスタンプを取得する仕組みで、位置情報(GPS)機能を利用するため、参加にはインターネット接続が可能なスマートフォンと端末の位置情報設定のONが必要となる。
「LINEの友だち追加をするだけで誰でも簡単に参加できます」
賞品と応募条件
集めたスタンプ数に応じて抽選に応募でき、愛媛側と大分側の両方を巡ることを条件にした賞も設けられている。主な賞品は以下の通りだ。
| 賞 | 要件(スタンプ数) | 当選人数/内容 |
|---|---|---|
| 特別賞 | スタンプ30個(愛媛・大分各10個以上) | 宿泊券(3万円相当)×2名 |
| A賞 | スタンプ15個(各5個以上) | 特産品(1万円相当)×2名 |
| B賞 | スタンプ7個(各2個以上) | 特産品(5千円相当)×10名 |
| C賞 | スタンプ4個(各1個以上) | 特産品(3千円相当)×36名 |
地域への影響と実務的な留意点
今回のラリーは、南予地域を含む愛媛側の八幡浜市、宇和島市、大洲市、西予市、内子町、伊方町、松野町、鬼北町、愛南町と、大分側の大分市、別府市など幅広い自治体が参加する。港湾やフェリーを利用して島しょ部や九州側へアクセスする観光需要の取り込みや、道の駅等での物販・飲食の注文増加が期待される。
- 地元事業者への波及:道の駅や観光施設での消費増が見込まれ、特産品PRの好機となる。
- 交通面の配慮:夏期はフェリー・高速バスの混雑が想定されるため、事前の運行情報確認が必要。
- 参加者の負担:位置情報を常時ONにするため、バッテリー消費や通信料が増える点に注意。
自治体と観光事業者は、イベント期間中の混雑対策や、スタンプ対象スポットでの受け入れ態勢を整備する必要がある。特にフェリー利用を伴う周遊では、時刻表や乗り換え情報、駐車場の有無などを事前に周知することで利用者満足度の向上が期待できる。
住民と観光客に向けた実用情報
参加を検討する旅行者は、以下を確認するとスムーズに周遊できる。
- スマホの充電対策(モバイルバッテリー推奨)。
- 位置情報をONにしているか事前に確認すること。
- 各スポットの営業時間や定休日、特産品の取り扱い有無をチェックすること。
- フェリー・バスの運行状況や予約が必要な便は事前予約を行うこと。
抽選は応募者の中から行われ、当選は事務局の規定に従って通知される。主催者は観光交流と地域経済の活性化を当面の目的としており、参加のための費用はかからないが、交通費や宿泊費等は参加者負担となる点に留意が必要だ。
地域をまたぐ取り組みは、単発のプロモーションにとどまらず、継続的な交流や回遊性の向上を促す試金石となる可能性がある。特に離島や港町、道の駅を結ぶ動線強化は、観光需要の分散や地域間連携の深化に資すると期待される。参加を検討する市民や事業者は、事務局(大分市商工労働観光部 観光課)へ問い合わせの上、具体的な運用や賞品応募の詳細を確認してほしい。