横浜初のプロチーム拠点、山下町に地域密着型スタジオ
横浜市の山下町に7月4日、総合不動産業のリスト株式会社(中区尾上町)が運営するダンススタジオ「The Port by List(ザ・ポート・バイ・リスト)」がオープンした。横浜を代表するプロダンスチーム「List::X(リスト・エクス)」の拠点となるほか、キッズや初心者、プロを目指す層まで幅広い利用を想定した地域密着型の施設として位置付けられている。
場所はみなとみらい線・元町・中華街駅の至近で、マリンタワーのすぐ横という利便性の高い立地にある。運営側は、自分たちの“ホームスタジオ”的な拠点ができることが、練習環境の安定やチーム運営に寄与すると説明している。
「ダンスの文化のさらなる発展や地域貢献を目指し、このスタジオ事業とダンススクール事業を開業することになりました。次代を担う若者たちの夢を応援していきたい」 ――岩城隆範(リスト運営責任者)
「List::X」は横浜初のプロダンスチームとして2024年に発足し、プロリーグであるD.LEAGUE(Dリーグ)に参戦している。過去の成績として、24-25シーズンは14チーム中11位、25-26シーズンは8チーム中6位という順位が公表されている。これまでメンバーは外部のスタジオをレンタルして練習を行っていたが、専用の拠点を持つことで練習時間の確保や継続的な育成環境の整備が期待される。
地域への効果と住民への影響
今回のスタジオ開設は単なる練習場の確保にとどまらず、以下のような地域的な波及効果が見込まれる。
- 若年層や初心者向けのダンス教室が開かれることによる、市民の習い事の幅の拡大と健康増進。
- プロチームの拠点化によるイベント誘致やパフォーマンス発信で、観光客や地元消費を喚起。
- 横浜の文化発信力強化。Dリーグ参戦チームの本拠地が市内にあることは、市の知名度向上にも寄与する可能性がある。
運営側はスタジオを「ダンスを愛する仲間たちが集まり、新しい表現を生み、また帰ってくる循環する場所」に育てたいとしている。地域の商店街や観光施設、教育機関との連携が進めば、学校との共同ワークショップや高齢者向けの体操的プログラムなど多様な利用も期待できる。
今後の展望とスケジュール
Dリーグは2026年10月6日からトヨタアリーナ東京で26-27シーズンが始まる見込みで、地元チームの活動拠点が整備されたことはシーズンに向けた準備面でプラスに働く。7月2日に行われたオープニングイベントでは、List::Xのメンバーがパフォーマンスを披露し、他チームの選手も応援に駆け付けるなど、関係者の連携も確認された。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | The Port by List(ザ・ポート・バイ・リスト) |
| 開設日 | 2026年7月4日(オープン) |
| 最寄り駅 | 元町・中華街駅(みなとみらい線) |
| 運営 | リスト株式会社(中区尾上町) |
| 主な利用想定 | キッズ、初心者、プロ志望、List::Xの活動拠点 |
表からも分かる通り、交通アクセスの良さは一般利用者やイベント来場者にとって利便性が高い。市民が参加しやすい時間帯のレッスン設定や料金帯の提示が今後の利用拡大を左右するだろう。
注意点と住民への実用情報
スタジオの開設は地域にとって歓迎すべき動きだが、住民や周辺店舗にとっては騒音や人通りの増加といった課題も生じ得る。運営側と地域住民、自治会との間で開講時間や出入口の利用方法、イベント開催時の対応などを事前に取り決めることが重要だ。
- 利用を検討する市民は、公式サイトやスタジオ案内でレッスン時間帯や対象年齢、受講料を確認すること。
- 近隣住民はイベント開催情報や営業時間の変更が公表される可能性があるため、地域掲示板やSNSでの情報共有に注意を払うとよい。
オープニングの模様では、所属メンバーが「練習途中でも切り上げなくてもよくなるので助かる」と述べており、専用拠点の確保が日常的な練習やチーム運営に具体的な改善をもたらしていることが窺える。
今後、スタジオがどのように地域に溶け込み、若手育成や市民参加の機会拡大に寄与するかが注目される。プロリーグ参戦チームの拠点が横浜に定着することは、市の文化的な厚みを増す契機となるだろう。
(取材・文/山口 恵、プレスリリースジェーピー神奈川)