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園芸博マスコット『トゥンクトゥンク』、全国規模のコラボ戦略加速

来年3月開幕の国際園芸博「GREEN×EXPO 2027」に向け、公式マスコット『トゥンクトゥンク』がサンリオやラグビー協会などとのコラボ商品を拡大。知財管理組織が販売網を拡充し、開幕までの機運醸成を狙う動きが続く。

園芸博マスコット『トゥンクトゥンク』、全国規模のコラボ戦略加速
©イラスト AI生成 :編集部/プレスリリースジェーピー

トゥンクトゥンクのコラボ商品が全国展開へ

来年3月19日に開幕する国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」の公式マスコットキャラクター「トゥンクトゥンク」が、サンリオをはじめとする著名キャラクターやスポーツ公式マスコットと相次いでコラボレーション商品を発売し、販売網の拡充を進めている。知的財産を管理する「2027年国際園芸博覧会マスターライセンスオフィス(2027MLO)」が中心となり、開幕までの約250日間(2026年7月時点)で商品のラインアップと販売チャネルを広げている。

2027MLOは7月10日、株式会社サンリオが持つ「ハローキティ」や「シナモロール」などのキャラクター群とのコラボぬいぐるみを新たに発売したと発表した。これにより、これまでのキーホルダーやTシャツに加え、ぬいぐるみを含む計14種類のアイテムが市場に投入された。販売はオフィシャルストアを通じて行われ、横浜市内を中心に複数の実店舗に商品が並んでいる。

「開幕へ向けた機運醸成には、トゥンクトゥンクを愛されるキャラクターに成長させることが大事です。ファンのすそ野を広げるためには、広く皆さまに親しまれ、愛されている国民的キャラクターとのコラボレーションが戦略的に重要」

この言葉は、2027MLOの代表業務執行者である清水博明氏が示した戦略的狙いを端的に表している。公的イベントとして集客と認知の両面を高めるため、既に高い知名度を持つキャラクターとの連携を通じて、幅広い年齢層への浸透を図る方針だ。

販売網と既存コラボの状況

2027MLOは以前から、他の著名キャラクターとのコラボ商品を段階的に発売してきた。紹介されている主なコラボは以下の通りである。

  • サンリオキャラクターズ(ハローキティ、シナモロール等)とのぬいぐるみ等
  • 「ミャクミャク」(大阪・関西万博の公式キャラクター)との商品
  • 「くまのがっこう」の主人公ジャッキー等の絵本キャラクターとの商品
  • 滋賀県彦根市のキャラクター「ひこにゃん」との連携商品
  • 日本テレビの「そらジロー」とのコラボ商品
  • 日本ラグビーフットボール協会の公式マスコット「レンジー」とのコラボ商品(ラグビー日本代表戦の会場でも販売)

販売チャネルとしては、横浜市内に集中する実店舗に加え、東京都内の書店なども取り扱い店舗に含まれている。横浜市内の主な取扱店は以下の通りだ。

店舗名備考
髙島屋横浜店オフィシャルストアの1つ(6月4日オープン)
そごう横浜店(7階)4月29日オープンのオフィシャル取扱店
よこはま動物園ズーラシア内 ズーラシアアクアテラス店施設限定商品もあり
丸善 みなとみらい店みなとみらい東急スクエア内
横浜市役所内 横浜ラクシスフロント店市役所内の常設販売拠点
丸善 丸の内店(東京都)都内取扱店の例

7月10日の高島屋横浜店では、開店と同時に来店客がエスカレーターやエレベーターを使って8階のオフィシャルストアに駆け付け、多数の商品を購入する光景が確認されたという。こうした初動の反応は、商品需要の実証に繋がるとともに、開幕前の注目度を高める材料となる。

戦略的意味と波及効果

今回の動きは単なるキャラクター商品の拡充にとどまらない。以下の点で広範な影響が見込まれる。

  • 博覧会への集客増加と機運醸成:既存の人気キャラクターと結びつけることで、園芸や展示自体に関心のなかった層にも来場を促す効果が期待される。
  • ライセンス収益と地域経済:オフィシャルストアやイベント会場での売上は、運営資金や地域の商業施設に経済波及をもたらす可能性がある。
  • ブランド価値の保護と拡大:2027MLOが知的財産を管理し、戦略的にコラボを実施することで、公式イメージの統制と長期的なブランド構築が図られる。

一方で、こうした積極的なライセンシングには注意点もある。既存キャラクターとの結び付きが強まるほど、トゥンクトゥンク自身の独自性をどのように維持するか、コラボレーションの濫用による希薄化を避ける必要がある。また、販売地域や商品仕様の違いによる地域限定性・希少性を巡る消費者の期待調整も求められる。

今後の見通し

報告によれば、2027MLOは今後も多数のコラボ商品を発売していく計画だ。開幕までの期間を活用して、公式グッズの種類や流通網をさらに拡充させ、認知拡大と来場促進を目指す姿勢が明確である。国際博という大規模イベントにおいて、公式マスコットの役割は広報・収益・記念性の三点で重要性を増すため、同機構の今後の展開は注目に値する。

企業や自治体、イベント運営側がどのようにライセンス戦略を組み立てるかは、今後の大型イベントの収益モデルやファン形成のあり方を左右する。トゥンクトゥンク事例は、その試金石となるだろう。

(取材・文:全国編集部・国際セクション)

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