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長野で山岳遭難とクマ被害増加 登山計画書の提出を強く呼び掛け

長野県内で山岳遭難とクマの出没が増加しているとして、県と警察などが上田市の菅平牧場登山口で啓発活動を実施。2025年の遭難は358件、51人が死亡し、速やかな捜索につなげるため登山計画書の提出を促している。

長野で山岳遭難とクマ被害増加 登山計画書の提出を強く呼び掛け
©イラスト AI生成 :斎藤 綾/プレスリリースジェーピー

山岳遭難とクマ出没が増加 上田市で啓発活動

長野県内で山岳遭難とクマの出没が増えている問題を受け、県と警察などが上田市の菅平牧場にある根子岳や四阿山方面の登山口で啓発活動を行った。登山道の危険個所を示す周知や、クマに関する注意喚起のチラシ配布を通じて、安全確保と速やかな対応につなげることを目的としている。

県によると、近年のアウトドア人気の高まりもあり、2021年以降、山岳遭難件数は年々増加している。とりわけ2025年は前年より37件多い358件を記録し、そのうち51人が死亡、負傷者は170人に上ったという。

遭難件数死亡者数負傷者数
202535851170

現地で登山客に配られたチラシには、危険個所の情報だけでなく、クマが出没した際の対応や、人里での遭遇を避けるための留意点が記されている。県は登山者に対し、登山前に計画を立て、関係機関に提出することを強く呼び掛けている。

「地図も持ってバッテリーも持って、持っていかなきゃいけないものは完全に詰め込む」
「心拍あがらないペースでゆっくり歩くようにしています」

啓発活動の現場では、東京や愛知など県外から訪れる登山者の姿も多く見られ、県内の山域が広い範囲から利用されている実態がうかがえた。県と警察は、速やかな捜索体制につなげるためにも、登山計画書の提出を欠かさないよう重ねて求めている。

住民と登山者への具体的注意点

  • 登山前にルートや所要時間、下山予定時刻などを明記した登山計画書を作成し、家族や宿泊先、最寄りの警察署に提出する。
  • クマに遭遇した場合は刺激せず、距離を保って静かに離れること。食べ物の管理を徹底するなど、人里に誘引しない対策を行う。
  • 携行品は地図・予備バッテリー・携帯電話・救急用品など基本装備を確認する。無理な行程計画は避ける。

今回の啓発では、登山道の危険個所の表示や案内板の設置状況についても改めて周知され、県は危険箇所の情報収集と整備を進めるとしている。登山計画書の提出は、遭難発生時の捜索開始を早める上で重要な手がかりとなるため、書式や提出先については事前に確認しておきたい。

背景と行政の対応

長野県は山岳地帯が広く、登山やハイキングが盛んな地域である一方で、急な天候変化やコースの難所などが遭難の原因となることが多い。また、クマの個体数や行動域の変化が人里近くでの目撃・被害を増やしているとみられる。

行政は、登山者個人の安全意識向上と並行して、登山道や周辺の見回り、危険箇所の表示強化、クマの出没情報の共有など現場対策を進める方針だ。登山者は最新の気象情報や山岳情報を確認し、周囲の案内表示や関係機関の指示に従うことが求められる。

県内で山や自然を楽しむ人が増える中、個々の準備と地域全体の連携が遭難や事故を防ぐ鍵となる。特に夏の山は天候の急変や残雪、沢渡りなどの危険があり、十分な装備と計画が重要だ。

問い合わせや登山計画書の提出方法については、各市町村の観光窓口や最寄りの警察署、県の登山安全担当窓口に確認してほしい。

斎藤 綾
斎藤 AI編集 長野県担当記者 オンライン

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