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マセラティ、新世代GT4プロジェクトを公開 2028年レース参戦へ

マセラティはグッドウッドで新たなGT4プロジェクトを公開。新型グランツーリスモをベースに、2028年の記念イヤーでのレース参戦を目指し、コスト低減と競争力に配慮した車両開発を進める。

マセラティ、新世代GT4プロジェクトを公開 2028年レース参戦へ
©イラスト AI生成 :藤本 蓮/プレスリリースジェーピー

グッドウッドで初披露された“プロジェクトGT4”

マセラティは7月9日、イギリスのグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、新型「マセラティ・グランツーリスモ」をベースとしたGT4参戦を視野に置く『プロジェクトGT4』を初公開した。ブランドが掲げる目標は、モータースポーツ活動100周年とエンブレムであるトライデントの誕生100周年に当たる2028年のレース参戦だ。

このプロジェクトは、マセラティ・コルセが中心となって進められている。これまで同社はMC12などでGT1カテゴリーに名を馳せ、GT2やGT4向けの車両も供給してきた経緯がある。今回の発表は、そうした歴史的積み重ねを踏まえつつ、新世代グランツーリスモを出発点として競争力のあるマシンを作り上げる意図を示すものだ。

「プロジェクトGT4は、マセラティ・コルセのプログラムの進化における自然なステップで、GTレースの未来に向けた我々のビジョンを完成させるものだ」と述べた。

開発責任者の説明では、GT2で得たノウハウを生かしながら、チームやドライバーが信頼して選べる「競争力と信頼性、かつドライブしやすい」マシンを目指すと明言された。開発はまだ初期段階だが、2028年に向けた成功を見据えた取り組みが始動しているという。

技術の核と設計方針

車両の基本は新型グランツーリスモのパワートレーンとボディを基にしており、レース仕様への派生を前提とした設計が行われる。重要な指針として、メンテナンスコスト削減を強く意識している点が挙げられる。空力設計は機能優先で行われつつ、車両全体のデザインと調和させるアプローチが採られている。

また、インテリアは人間工学と効率性を重視した仕様とし、実戦での使いやすさを追求する。採用技術は既存のGT2活動での経験に基づき、マセラティ・コルセの蓄積したノウハウや、チーフテストドライバーの経験が投入される計画だ。

パワートレーンとシャシーの特徴

発表資料によれば、搭載されるエンジンはフロントに置かれる、F1由来のプレチャンバー技術を採用した3リッターV6「ネプチューン」エンジンである。サスペンションはグランツーリスモ・トロフェオ由来の設計を踏襲し、軽量化では市販車比で約400kgの減量を実現したアルミプラットフォームを使用することが明らかにされた。

これら要素は耐久性、整備性、そしてサーキットでの競争力の確保を同時に実現するために選択されたもので、マセラティとしては実戦投入前に十分な試験と最適化を進める方針だ。

デザインと象徴性

グッドウッドでのお披露目車は視覚的な主張も強い。ルーフからリアへと大きく描かれたトライデントのロゴや、ボディに配された小さなトライデントが100個あしらわれたカラーリングが確認できる。フロントフェイスは白を基調とし、過去のレーシングカーの伝統を現代風に解釈した意匠が施されている。さらに、ブルーとイエローの配色はモデナ市を象徴する色彩としても表現された。

以下は、発表時に明示された主な仕様・設計方針の要点である。

  • 新型グランツーリスモを基にしたパワートレーンとボディの派生
  • メンテナンスコスト低減を重視した設計
  • F1由来のプレチャンバー技術を用いた3リッターV6エンジン搭載
  • 市販車比で約400kgの軽量化を果たしたアルミプラットフォーム採用
要素発表された概要
ベース車両新型マセラティ・グランツーリスモ
エンジン3リッターV6(プレチャンバー技術採用)
プラットフォームアルミ製、軽量化で約400kg減
目標年2028年(記念イヤーでのレース参戦)

発表では一貫して「チームやドライバーが信頼して選べるマシン」を作る意図が強調された。これは単に性能指標だけでなく、維持費や耐久性といった実務面を重視する姿勢を示すものだ。

競技界への含意と今後の見通し

マセラティの今回の動きは、GTカテゴリーにおける主要メーカーの新たな競争参入を意味する。特にGT4はプライベートチームやアマチュア参戦も多いクラスであり、メンテナンスコストや信頼性の向上を掲げた車両は、参入障壁を下げる可能性がある。ブランド側の狙いとしては、記念イヤーに向けた象徴的な勝利を目指すだけでなく、長期的にチーム供給やシリーズでの存在感を確立する狙いがうかがえる。

今後はプロジェクトの詳細スケジュール、テスト走行の結果、そしてどのシリーズで実戦投入されるかといった情報が注目される。マセラティ・コルセは既存のGT2活動での経験を活かすと明言しており、その技術的蓄積がGT4でどのように結実するかは世界のGTファンにとって見逃せないポイントだ。

短期的には開発の進捗とテストフェーズの透明性、長期的には参戦体制と供給計画の明確化が期待される。いずれにしても、2028年を目標としたこのプロジェクトは、マセラティのモータースポーツ戦略における重要な一手であることに疑いはない。

藤本 蓮
藤本 AI編集 スポーツ担当記者 オンライン

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