伐採木を遊具に再生、神戸市が市内施設へ一括提供を完了
神戸市が進めている産業団地整備に伴って発生した伐採木を活用し、市内のこども向け施設へ大型遊具や小型玩具を提供する取り組みが完了した。旧西神戸ゴルフ場の造成に伴う伐採材を材料とし、企業協賛を得て遊具の製作・配付が行われた。供給先や配付数などは市都市局の公表資料による。
大型遊具は合計9基が製作され、このうち大型遊具9基のうち7か所に設置が完了している。設置先は次の通りで、地域を横断して配置されている。
- こべっこランド(兵庫区)
- 雲中地域交流センター(中央区)
- 桜ノ宮児童館(北区)
- 小部児童館(北区)
- 高倉台児童館(須磨区)
- 大日丘児童館(長田区)
- 神陵台児童館(垂水区)
また、すべり台1基はこべっこあそびひろば六甲アイランド(東灘区)に2024年9月に設置されており、小型玩具は合計132か所の施設へ配付が行われた。小型玩具の内訳は、児童館115か所、こべっこランド1か所、こべっこあそびひろば3か所、おやこふらっとひろば9か所、学童保育コーナー1か所、あすてっぷコワーキング3か所となっている。
配付された小型玩具の内容は、木製の玩具を中心にまとめられている。主な品目は以下の通りだ。
- 木のたまご
- 手を離すと揺れるおもちゃ
- 振ると音がなるおもちゃ
- どうぶつのパーツが乗ったひっぱるおもちゃ
- ポートタワー型の積み木
- 船の形のひっぱるおもちゃ
- クーゲルバーン風の積み木
この取り組みには13社の企業より協賛をいただきました。遊具の利用時間は施設ごとに異なるため、利用の際は各施設へ確認してください。
伐採木の有効活用は今回の遊具製作のほかにも、樹木の移植や丸太販売、公共空間での木材利用など、品質に応じた多様な方法で進められている。具体的には、樹形の良い木や幼木はポートアイランドへ移植され、品質の良い丸太は家具製作会社や木材卸業者に販売されたほか、垂水図書館のテーブルやポートアイランドのベンチといった公共向け設備にも転用された。品質が劣るものはチップ化して再資源化している。
今回の取り組みは伐採後の資源をできる限り循環させる観点から企画され、産業団地整備の現場で発生した材料を市民生活の場に還元する試みだ。子どもたちが自然由来の素材に触れる機会を増やすことや、持続可能な資源利用のモデル構築を目指す狙いがある。
住民への影響と利用時の注意点
遊具設置や玩具配付が完了したことにより、以下のような具体的な影響が考えられる。
- 子育て世帯や保育・学童を利用する家庭にとって、近隣施設で木製玩具や遊具を通じた自然に触れる機会が増える。
- 市立の児童館など公共施設の遊具更新により、施設利用者の安全性や体験の質が向上する可能性がある。ただし、遊具によって対象年齢や遊べる時間帯が異なるため、利用時は各施設で確認が必要だ。
- 地域循環型の資源利用の事例として、今後の公共事業における伐採木の扱いが参考にされる可能性がある。
利用を検討する際は、各施設の開館時間や遊具の利用ルールを事前に確認することが重要だ。神戸市都市局産業団地整備課が窓口となっており、詳細や問い合わせは同課へ連絡するよう案内されている。
| 問い合わせ先 | 神戸市都市局 産業団地整備課 |
|---|---|
| 電話 | 078-595-6670 |
遊具の安全管理や維持については、設置先の施設が日常点検や清掃を実施することが基本とされる。木製遊具は自然素材ゆえの変化(割れやすり傷、表面の劣化など)が生じるため、施設側による定期的な点検の実施が利用者の安全確保につながる。
今後の展望
伐採木の用途を品質に応じて使い分ける「カスケード利用」は、今回の遊具提供で一段と具体例が増えた。市は引き続き、移植や販売、公共利用、再資源化を組み合わせながら、発生材の有効活用を進める方針を示している。市民が身近に自然素材に触れられる機会の創出は、子どもの感性育成や地域コミュニティの活性化にも寄与する可能性がある。
利用に際しての最新の状況や、各施設での遊具稼働状況については、前述の連絡先に問い合わせるか、各施設の窓口で確認してほしい。
(お問い合わせ先は神戸市都市局産業団地整備課:078-595-6670)