駅近に生まれた“ジャンルレス”な酒場
柏駅西口から歩いておよそ7分の場所に位置する酒場食堂マタタビは、スパイスを核にエスニックや中華、そして日本の薬味を柔軟に取り入れた料理を出す店として注目を集めている。明るいガラス張りの外観とネオンサインが目を引き、通りがかりの客が覗きやすい造りだ。
店舗は以前ラーメン店だった場所を改装しており、室内はシンプルで洗練された空間。来店する客層は20代から70代まで幅広いという。
料理人の経歴が色濃く反映されたメニュー
店を切り盛りする勝田隆介さんは、割烹料理店での修業経験と、商社での食品流通に関わった経歴、さらにキッチンカーでの営業経験を経て独立した。こうした歩みが、店の料理に「和の出自」と「移動販売で培った気軽さ」「多国籍の風味」を同居させている。
「日本の酒場をベースに、スパイスを通してジャンルレスな料理を出しています」
この言葉どおり、メニューは一つの国やジャンルに限定されない自由さが特徴だ。スパイスは刺激を前面に出すのではなく、香りや味わいの広がりを作る役割として用いられている。
看板料理と飲み物の実際
提供メニューの一部と価格帯は次の通り(店舗提供の情報に基づく)。
| 料理・飲み物 | 価格 |
|---|---|
| チキンオーバーライス(名物) | 900円(ハーフ600円) |
| 背徳のフライドチキン南蛮(看板の一皿) | 800円 |
| 今日のフルーツサワー(例:キウイ) | 750円 |
| その日のおすすめ5品盛り(肴盛り) | 1550円 |
| 地域限定缶ビール等 | 600円 |
| 焼酎(常時、レア物含む約10本) | 1杯およそ600円前後 |
特に「背徳のフライドチキン南蛮」は、ピンク色の見た目が印象的で、衣に米粉と炭酸水を使って軽い食感に仕上げている。しば漬けを刻んだタルタルソースを合わせ、パプリカパウダーが香るという。甘酸っぱいソースとスパイスの余韻がバランス良く、スパイス料理に慣れていない客でも食べやすい構成だ。
フルーツサワーは季節の果物を用い、取材時はキウイを角切りにした冷凍キウイとシークワサーのシロップを組み合わせて提供している。キウイはサワーの味わいに寄与すると同時に、食べられる氷の役割も果たしている。
地元飲食シーンへの示唆と利用上のポイント
柏の繁華街は東口が中心だが、西口にも個性的な店が広がり始めていることを示す事例といえる。駅から徒歩7分という立地は、仕事帰りや近隣居住者が気軽に利用しやすい距離感だ。割烹出身という和の基礎と、キッチンカーで培った“手軽さ”を両立させた料理方針は、昼夜問わず多様な客層を取り込みやすい。
地元の住民が知っておくと役立つ点を整理すると、以下の通りである:
- 駅から歩いて行ける利便性があり、帰宅途中の一杯利用に向く。
- 価格帯は一皿数百円から千円台半ばまでで、飲み会の予算が立てやすい。
- スパイスを生かした料理だが、辛味を強く出す構成ではなく、幅広い年齢層が楽しめる味付け。
まとめと今後の見通し
マタタビは、柏西口エリアにおける“新しい酒場像”を提示する存在になりつつある。割烹の技と移動販売の経験を融合させた調理法は、地域の飲食選択肢を広げるだけでなく、既存の飲食店との相乗効果で周辺のにぎわい創出につながる可能性がある。特に、夜間の集客や中高年層の外出機会増加といった地域生活面での効果が期待される。
利用を検討する際は、店の立地や主要メニュー、価格帯を踏まえて計画を立てるとよい。時間帯や混雑状況、最新のメニュー構成は来店前に店舗の公式情報で確認することをおすすめする。
(取材・文/山田 香織、プレスリリースジェーピー千葉支局)