ジムニーだけが走る私有地体験、利用は自己責任で
東京都渋谷区に本拠を置く運営会社が山梨県内で、スズキ・ジムニーに限定した私有地でのオフロード走行体験サービス「野火(NOBI)」を2026年7月10日から開始しました。運営側は場所を一般に公開せず、利用が確定した参加者にのみ詳細なアクセス方法を伝える方式を取っています。敷地には川が流れ、斜面や樹木が残る地形があると説明され、コースや順路は設定されないため、参加者が走行ルートを判断する形式です。
走行後には、薪で沸かした五右衛門風呂とテントサウナが自由に使えることがうたわれており、体験料金や利用形態は複数のプランで提供されます。トライアルとして1時間無料(1回のみ)、通常の走行は6時間で9,500円(税抜)〜、無制限で通えるサブスクリプションは月額30,000円(税抜)〜と提示されています。撮影データの提供や撮影のみの受託も別途相談で対応するとのことです。
- 対象車種:スズキ・ジムニー(初代から現行まで、ジムニーシエラ、2025年登場の5ドア「ジムニー ノマド」も含む)
- 敷地の特徴:約5,000平方メートル。沢、傾斜、樹木がある未舗装地。コースや順路は無い。
- 備品・施設:五右衛門風呂、テントサウナの利用が含まれる
運営側は利用にあたって、参加者の有効な運転免許と、リスク説明後の免責同意書への署名を求めるとしており、利用は原則として参加者の自己責任で行われると明記しています。自動車保険の車両保険がこの種の走行を補償しないことが一般的である旨も注意喚起されています。また、飲酒運転は絶対に認めない、未成年の参加や同乗には親権者の同意が必要である点も示されています。
「走行・入浴・サウナ・滞在のすべては、利用者自身の判断と責任において行います」
地域への利点と留意点
今回の取り組みは、ジムニーを趣味とする層を対象にした専門性の高いアクティビティで、地元経済に与える影響は利用者の宿泊や飲食、関連サービス利用などを通じて期待できます。特に、車を使ったアクティビティに付随するサービス(サウナや風呂、撮影データ提供など)は周辺の消費を喚起する可能性があります。
一方で、私有地での自然地形を活用する性格上、地域住民や環境への影響についての配慮が重要です。運営者は場所を公表しない方針を取っていますが、利用が増えると車両の往来による騒音や沿道の駐車問題、地表や河川の侵食、樹木の損傷といった懸念が生じ得ます。利用規模や頻度、非常時の対応体制、地元自治体や関係機関との調整状況などが今後の焦点となります。
安全管理と保険の実務的ポイント
運営側が明記しているとおり、一般的な自動車保険の車両保険は、このようなオフロード走行を補償しない場合が多いです。参加を検討する個人は、事前に自らの保険契約の条項を確認するか、専用の補償手段の有無を運営側に問い合わせる必要があります。また、次の点を事前に確認することを勧めます:
- 運営側の事故対応フロー(救急搬送や通報先、現地での人員配置)
- 車両損傷時の責任範囲と補償に関する取り決め
- 緊急避難経路や最寄りの医療機関までの距離・到達時間
| 項目 | 運営側の説明 |
|---|---|
| 利用車種 | スズキ・ジムニー系に限定 |
| 場所の公開 | 利用確定者にのみ案内(地図非公開) |
| 料金例 | トライアル1時間無料、6時間9,500円〜、月額30,000円〜 |
これらは運営側が公表している基本情報に基づき整理したもので、具体的な運用詳細や安全管理の実効性は、利用前に運営側へ確認することが必要です。取材・撮影の可否や提供可能な情報の範囲については、運営へメールで相談するよう案内されています(info@yu-ka.space)。
参加を考える人への実用的助言
参加希望者は、以下を参考に準備してください。
- 自車の整備状態を事前に点検し、タイヤやブレーキの状態を確認すること。
- 車両保険の適用範囲を保険会社に確認し、必要なら保険の追加や別途補償策を検討すること。
- 参加に際して運営から提示されるリスク説明をよく読み、免責同意書の内容を理解すること。
- 自然環境を損なわない走行、火の取り扱いの徹底、ゴミの持ち帰りなど基本的なマナーを守ること。
また、運営はジムニー乗り同士の集いを定期的に開く予定とし、初心者の参加も歓迎するとしています。参加申込や詳細は公式ページ(https://yu-ka.space/nobi)およびInstagramアカウント(https://www.instagram.com/yuka.yamanashi)で案内されています。
地域資源を活用した新たな体験サービスは、観光の多様化につながる一方で、自然保護や周辺住民の生活への配慮が不可欠です。事業の継続と地域との共生のために、運営側が地元とどのように連携していくかが今後の注目点になります。