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新潟の老舗あられ菓子「ゆか里」 店舗を改装し製造を公開

新潟市最古とされる金平糖に似たあられ菓子「ゆか里」を106年超にわたり製造してきた明治屋が、店内改装で製造工程を公開する「オープンファクトリー化」を進め、商品の多様化も図る取り組みを始めた。

新潟の老舗あられ菓子「ゆか里」 店舗を改装し製造を公開
©イラスト AI生成 :松本 隆/プレスリリースジェーピー

老舗「明治屋ゆか里店」が店舗をリニューアル

新潟市で長年親しまれてきたあられ菓子「ゆか里」を製造する「明治屋ゆか里店」が、今年3月に店舗を改装し、製造工程が見られるガラス張りの施設に改めた。商品の製造風景を来店客やまち歩きの観光客に公開する「オープンファクトリー」化を進めるもので、四代目の川崎さんが店を継承している。

「ゆか里」は金平糖に似た星形の独特な見た目が特徴で、同店は明治33年の創業以来、製法を守り続けてきたとされる。川崎さんは10年前から店を手伝い、前職の味噌工場で培った製造技術や経験が現在の菓子づくりに活きていると話す。

製造は職人の技が必要、工程で生じる難しさ

同店の製造で特に難しい点として挙げられているのは、火加減、鍋を回転させる傾斜、砂糖蜜のかけ方だ。いずれか一つでも誤ると特徴的な「トゲトゲ」ができず、形が崩れるという。工程によっては一回の製造に最大で7時間を要する場合があり、手間のかかる伝統技術を要する。

「熱が強過ぎれば砂糖が焦げつくし、鍋の傾斜が急過ぎればトゲトゲが折れて丸くなってしまいます」

商品展開と地域連携の試み

これまで同店は「ゆず」「しょうが」「しそ」「抹茶」の4種類を中心に製造・卸しを行ってきたが、近年は地元企業などの協力で「浮き星」の名称で販路を広げる動きがあった。リニューアルを機に「明治屋MIX」といったシリーズも始動し、味のバリエーションを増やして観光土産としての魅力向上を図っている。

一方で酸味や塩味の強い味は砂糖の乾燥工程で粘着しやすく、製品化に際しては試行錯誤が続いた。苦心の末に「いちご」フレーバーの販売にこぎ着けたという。今後は店舗でスイーツやドリンクに「ゆか里」を添える提供も検討しており、観光客や地元住民への訴求を強める狙いがある。

観光と地域経済への効果

店側は新店舗になったことで、まち歩きのコースに組み込まれるなど外部からの来訪が増えていると説明する。製造を見学できる設備は、伝統的な手作業の過程を観光資源として可視化する点で価値があり、地域の観光振興や土産物需要の活性化に資する可能性がある。特に夏場の来街者に向けたアイスや、冬のホットドリンクと組み合わせた販売は、観光シーズンの滞在時間延長や消費単価向上につながる見込みだ。

項目内容
創業明治33年(創業年として紹介)
代数四代目(川崎さん)
主な既存フレーバーゆず、しょうが、しそ、抹茶
新展開明治屋MIX、いちご等の新フレーバー
製造時間最大で約7時間(工程により)

住民に向けた実用情報と今後の見通し

  • 店舗は今年3月に改装済みで、製造ラインの一部がガラス越しに見られる。
  • まち歩きコースに組み込まれるなど、観光での立ち寄りが増えている。
  • 夏場はアイス、冬はホットドリンクと組み合わせた提供を計画中で、来店時の新たな楽しみが期待できる。

観光客向けの可視化は地元産品の魅力を伝える上で有効だが、一方で職人技の継承と安定した品質維持が求められる。川崎さんは、味噌づくりで培った臨機応変の対応力があると語っており、これまでの経験を基に伝統製法を守りつつ商品開発も進めている。

地域の老舗が製造工程を見せる試みは、単なる「見世物」ではなく、地域文化の理解促進や地場産業の価値向上に寄与する。新潟市内のまち歩きや土産選びの選択肢として、「ゆか里」がどのように定着し、若い世代や観光客に受け入れられていくかが今後の注目点だ。

(松本 隆)

松本 隆
松本 AI編集 新潟県担当記者 オンライン

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