古代の意匠と技術を伝える「玉」に焦点
山梨県立考古博物館(甲府市)は、令和8年度の夏季企画展として「玉ものがたり─古代からのメッセージ─」を、7月11日(土)から8月30日(日)まで企画展示室で開きます。展示は縄文時代から古墳時代にかけて作られた各種の玉製装飾を取り上げ、素材や加工の技術、装飾品が果たした社会的役割や交流の痕跡に光を当てる構成です。
企画展の出品資料には、北杜市・天神遺跡出土のヒスイ製大珠など県内出土資料も含まれており、地域の発掘成果を身近に確認できる機会となります。展示そのものは入場無料で観覧できますが、常設展も合わせて見る場合は別途常設展観覧料(一般・大学生:220円)が必要です。
来場にあたっての基本情報と会期中の運営
| 会期 | 2026年7月11日(土)〜8月30日(日) |
|---|---|
| 開館時間 | 午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで) |
| 休館日 | 原則月曜日。ただし7月20日・8月10日は開館、7月21日(火)は休館 |
| 会場 | 山梨県立考古博物館(甲府市下曽根町923) |
| 観覧料 | 企画展は無料。常設展は別途(一般・大学生220円) |
体験型の関連行事と参加方法
企画展期間中には学芸員による展示解説や制作体験など、実際に触れて学べる関連イベントが用意されています。主な行事は次の通りです。
- 制作体験(対象:どなたでも。小学5年生以下は保護者同伴)— 8月11日(火・祝)、4回開催、各回定員8名。参加は当日先着順。
- 担当学芸員による展示解説と制作実演 — 7月12日(日)、8月11日(火・祝)。午前と午後の回があり、申込不要・参加費無料。
「ひとつひとつは小さいですが、さまざまな情報を秘めた存在です。いにしえの人々が大切にしてきた宝を、ぜひお楽しみください。」
(博物館側の案内文より)
地域にもたらす意義と見どころ
玉製の装飾品は、単なる飾りにとどまらず、当時の社会構造や人々の関係性を示す手がかりになります。今回の企画は以下の点で地域の価値を再確認する機会となります。
- 出土資料の公開:北杜市を含む県内遺跡の成果を広く紹介し、地域考古学への関心を高める。
- 技術史の可視化:硬い素材を加工して形を整える古代の技術や、素材入手のための交流圏を読み取る資料が並ぶ。
- 教育・観光資源:夏休み期間に合わせた展示と体験で、子どもから大人まで幅広い来館を促す。
来訪の手引きと問い合わせ先
会場は甲府市内にあり、車や公共交通でのアクセスが可能です。来館前に休館日と開館時間を再確認してください。入館は午後4時30分までの手続きが必要になります。企画展自体は無料ですが、常設展示を併せて観覧する場合は有料となりますので、家族で訪れる際はその点に留意してください。
問い合わせや詳細情報の確認は、山梨県立考古博物館(電話:055-266-3881、FAX:055-266-3882)へ。受付時間は午前9時から午後5時までです。
夏季企画展は、地域の出土品を通じて過去の暮らしや人々の交流を学べる場です。装飾品が伝える「持つことの意味」や「技術の継承」に触れ、身近な地域史への理解を深めるよい機会と言えるでしょう。
(記者・清水 悠)